ケアクラークの試験を受けようと思っているので独学で勉強できるテキストを知りたい
ケアクラークの通信講座や給料が知りたい
上記のようにこれからケアクラークの資格を取得するにあたり詳しく知りたい方はこの記事を読むことで解決できます。
この記事では、ケアクラークのメリット、受験資格、試験概要、仕事内容、将来性、転職先などを詳しく解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
ケアクラークとは?
ケアクラークとは、「一般財団法人 日本医療教育財団」が主催・認定している老人ホームやデイサービスセンターなどの施設において、介護保険の介護報酬請求事務業務を行うために必要な資格です。
介護事務は年齢に左右されず、介護業界で働くことができデスクワークが中心ですので力仕事や腰痛などの心配も少なく幅広い年代の方が活躍されています。
ケアクラーク(介護事務)の仕事内容
ケアクラークの仕事内容は、介護保険サービスを提供する事業所等で、介護に関する事務業務を行います。
仕事内容は大きく分けて3つあります。
- 介護報酬請求業務
- 窓口業務
- その他の業務
介護事務の資格は種類が多く、事業所によって仕事の範囲は異なりますが、仕事内容が大きく変わることはないでしょう。
介護報酬請求業務
介護報酬請求とは、介護事業所が利用者さんに提供したサービスの利用料金を、利用者さんと国に請求する業務のことをいいます。内容に不備や相違がないよう正しく点数を計算し、介護給付費明細書(レセプト)を作成するのが介護事務のメイン業務になります。
窓口業務
電話応対、来客応対などの仕事も行います。新規の利用者やその家族の対応、入所や利用手続き、医療機関の関係者の対応など受付全般も大切な仕事の一つです。
受付は事業所の顔とも言えます。その第一印象によって事業所のイメージが変わってしまうこともあるため、コミュニケーション能力も必要になります。
その他の業務
備品管理、業者の取り次ぎ、関係機関との取り次ぎ、介護職員のサポートなども必要に応じて行います。
事業所や施設の規模や人員状況によっては、介護業務を求められることもあるでしょう。介護事務は月末月初が繁忙期ですので、事務業務と並行して他の仕事が増えれば残業することもあります。
ケアクラークのメリット3つ
【メリット①】専門知識が身につく
介護事務は介護施設や事業所で必要な事務業務を行いますが、メイン業務といえるのは介護報酬請求事務です。
介護保険などの専門知識を学ぶことで、円滑な業務を行えますので、事業者や介護保険サービス利用者にとってとても重要な業務です。
職場により仕事内容は違いますが、窓口での対応や多職種と連携しながら業務をすすめることもあるため、事務以外でのスキルも身につきます。
【メリット②】安定して働くことができる
介護業界は常に人手不足ですが、一部を除きどうしても力仕事が必要になってしまうので、誰でも働けるわけではないでしょう。
その点介護事務はデスクワークが中心ですので、無理なく働くことができます。実際に幅広い年代の方が働いており、中高年の方も活躍しています。
全国で見ると女性の職員が多いようですが、体力的なことを考え介護事務の資格を取得する男性も増えているようです。
【メリット③】就職や転職で有利
介護事務の資格は全国で通用しますので、取得してしまえばライフスタイルが変わっても求人を探しやすいでしょう。
介護業界は不規則な勤務が多いですが、介護事務はほとんどが日勤業務なのも嬉しいメリットです。女性なら結婚を機にパートとして働いたり、子育てしながらの復職もしやすいです。
また他の介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士などの資格とセットで取得することで、即戦力としても働くことができるので、就職や転職でも有利に働くでしょう。
ケアクラーク(介護事務)の将来性
他の事務関係よりかなり良い
ケアクラークの将来性は他の事務関係の仕事と比べた場合はかなり良いと言えるでしょう。しかしあくまでこの資格は民間の資格になっているので、この資格よりも実務経験を優先されることが多々あります。
事務関連の求人倍率は低いので、介護事務の仕事も求人がなかなかありません。介護事務オンリーの求人はほぼなく大抵の場合は現場の仕事と兼任されるケースがほとんどになります。いわゆる事務もできて他の仕事もできる人が一番求められているということです。
就職できる確率は高い
それでも他の事務関連の仕事よりも介護事務のほうが就職できる確率は高いことが多いので、これからの超高齢者社会のことを考えた場合持っておいて損はない資格と言えるでしょう。
ケアクラークのほかに介護職員初任者研修や実務者研修を持っているとより就職の優先度が上がります。
ケアクラーク(介護事務)の就職先
ケアクラークはどのような就職先があるかというと
働き先では介護事務だけでなくマルチで動ける人も求められるケースが多いので介護事務限定の仕事をしたい場合は根気よく探す必要があります。
プラスアルファでエクセルの表計算やワードの文書作成などができるとより採用されやすいです。
私のおすすめは「ユーキャンのパソコン講座」です。全くの初心者でもエクセル・ワードを習得できますので、介護事務資格と合わせて持っているとほぼ確実に採用されます。
▼パソコンを全く触ったことがない方はこちら
参考 ユーキャンのパソコン入門講座
▼多少パソコンを触ったことがある方はこちら
参考 ユーキャンのマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)講座
ケアクラーク(介護事務)の給料
ケアクラークの資格を持っている人の給料は、だいたい月給が16~20万円となっていて、年収にして250万円〜300万円となっており、非常勤の場合は、時給900円~1400円くらいが相場になっているようです。
給料 | 金額 |
年収 | 250万円〜300万円 |
月収 | 16万〜20万円 |
時給 | 900円~1400円 |
これに会社によっては資格手当がいくらかプラスされることになります。
今のところ介護事務が専任であったとしても、民間資格であることもあって手当てがつかないことがほとんどです。
ケアクラーク(介護事務)の独学勉強法
ケアクラークを独学で勉強するには、
- 公式テキスト
- 市販の「テキスト・参考書・問題集」
の2種類から選ぶのが一般的ですが、ケアクラークの公式テキスト・問題集は流通していません。そのため、独学で合格を目指すには市販の「テキスト・参考書・問題集」の中から自分に合っている書籍を選びましょう。
市販のおすすめ「テキスト・参考書・問題集」
Amazonなどのネット通販サイトで販売されているおすすめの「テキスト・参考書・問題集」以下になります。
自分で「テキスト・参考書・問題集」を探す
自分で好みの書籍をAmazonなどで探したい方は以下よりお探しください。
参考 介護事務のテキスト・参考書(Amazon)
参考 介護事務のテキスト・参考書(楽天ブックス)
参考 介護事務のテキスト・参考書(ヤフーショッピング)
ケアクラーク(介護事務)の通信講座
ケアクラークの通信講座で一番おすすめなのが「ユーキャンの介護事務講座 」です。独学で勉強するのと違い、プロの講師にテキストの添削や質問をすることができますので、働きながらでも無理なく取得することができます。
ケアクラークの合格を目指すなら最適な通信講座です。
会社名 | ユーキャン |
費用 | 一括払い: 39,000円(税込) 分割払い: 3,300円×12回(12ヶ月)=39,600円(税込) お支払方法: 銀行振込/クレジットカード決済/コンビニ払い その他: 教材費込 |
期間 | 3ヵ月(受講開始から6ヵ月まで指導) |
送付物 | メインテキスト:2冊 副教材 サービスコード表(レセプト用紙付き)/試験対策問題集 介護保険サービス早わかり一覧/添削関連書類一式/ガイドブック |
その他 | 添削:あり 3回(修了課題1回含む) 質問:あり(1日3問まで) |
参考 ユーキャンの介護事務講座 (資料請求は無料)
ケアクラーク(介護事務)の試験概要
ケアクラークの試験内容は以下になります。
受講資格
ケアクラークは、受験資格は必要ありません。無資格・未経験、どなたでも受講可能です。
申込受付月
当該試験日の2ヵ月前より3週間前まで
試験日
年3回(5月、9月、1月)
試験会場
在宅試験
受験科目
学科試験
人間関係 (コミュニケーション) |
(1)人間関係の基礎・発達 (2)援助的態度 (3)コミュニケーションの技法 (4)コミュニケーションと人間関係 (5)心理的援助法 |
高齢者・障害者の心理 | (1)老化とその心理的影響 (2)高齢者の心理的特性 (3)老年期の精神障害 (4)障害とその心理的影響 (5)高齢者・障害者への対応 |
社会福祉 | (1)現代社会における社会福祉の理念と意義 (2)社会福祉サービス体系の概要 (3)社会福祉の遂行と福祉専門職 (4)社会福祉をめぐる我が国の動向 |
老人福祉 | (1)高齢者の精神的・身体的特徴や障害 (2)老人福祉の法とサービスの体系 (3)民間シルバーサービスの社会的意義とその現状 (4)高齢者に対する総合的援助 |
地域福祉 | (1)地域福祉の理念と内容 (2)地域福祉の推進方法 (3)地域福祉の現状 |
社会福祉援助技術 (ソーシャルワーク) |
(1)社会福祉援助技術の体系・内容 (2)社会福祉援助活動における専門援助技術 |
介護概論 | (1)介護の役割と範囲 (2)看護・医療および家政との関係 (3)高齢者・障害者の介護 |
介護技術 障害形態別介護技術 |
(1)食事、排泄、衣類の着脱などの介護の基本的技術 (2)高齢者の介護技術 (3)視覚・聴覚障害者の介護技術 (4)肢体不自由者・内部障害者の介護技術 (5)福祉用具と介護方法 |
リハビリテーション | (1)リハビリテーションの概念 (2)リハビリテーションチームと専門職 (3)リハビリテーションの種類 (4)社会資源と地域リハビリテーション |
医学一般 | (1)人体の構造・機能と病的状態 (2)高齢者の生理的特徴と代表的疾患 (3)公衆衛生の概要 |
介護保険制度 | (1)介護保険法 (2)介護保険制度の仕組み (3)要介護認定から介護サービス計画の作成まで (4)介護支援専門員 (5)予防給付費・介護給付費の算定 |
介護事務業務 | (1)介護事務職員の役割 (2)介護報酬請求業務 (3)指定申請事務 (4)介護関係事業者における個人情報の適切な取扱い |
実技試験
介護報酬請求事務 | (1)居宅サービス介護給付費明細書の作成 (2)施設サービス等介護給付費明細書の作成 |
受験料
6,900円
試験方法
学科試験
筆記、択一式 25問)
実技試験
介護給付費請求事務、介護給付費明細書作成 2問
試験時間
学科試験
学科試験50分
実技試験
実技試験60分
合格基準
学科、実技ともに得点率が70%以上
合格率
約60%~70%
合格発表
当該試験日から約1ヵ月後に郵送
お問い合わせ
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9 駿河台フジヴュービル6階
TEL:03-3294-6624
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