ホームヘルパー(訪問介護員)とは?

訪問介護員とは

ひと口に介護の仕事と言っても、その種類はいろいろで、求められるスキルも異なります。これから介護の仕事を目指したり転職を考えていても、どの仕事を選んだらいいのか迷ってしまう、わからない、という方も多いことと思います。

今回は介護職の中から「ホームヘルパー(訪問介護員)」の仕事を詳しくご紹介します。
仕事選びの参考にぜひ役立ててみてください。

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ホームヘルパー(訪問介護員)とは

利用者さま宅に訪問して介護を行う

ホームヘルパーとは、高齢者や障害のある方など援助を必要としている利用者の自宅を訪問して、介護や生活援助を行う介護職員のことをいい、障害者福祉のことばでは「居宅介護従業者」とも呼ばれます。

訪問介護事業所と契約している複数の利用者を担当し訪問します。

入居型の介護施設などとは違い、短時間勤務も可能な仕事なので、パートやアルバイト、派遣社員など非常勤の職員が多く働いている分野です。

夜間訪問業務もある

通常の訪問は日中がおもですが、利用者のニーズに合わせて夜間の介護に対応している事業所では夜間勤務もあります。

これは平成24年4月に改正された介護保険法によって「定期巡回」と「随時対応型訪問介護看護」が新設され、24時間体制での訪問が可能になったことによります。

実施している事業所のホームヘルパーは、一日のうちに複数回の定期訪問を行ったり、夜間でも急な体調不良やケガに対応して訪問業務をすることがあります。

ホームヘルパーの仕事内容

ホームヘルパーの仕事は大きく分けて、身体を起こしたり支えるなどの身体介護、家事などを行う生活援助の二つがあり、その他に通院介助も仕事に含まれます。

身体介護

寝たきりの方が床ずれにならないよう、一定時間ごとにからだの向きを変える体位交換や、車いすへ移乗するときに身体を支えたり、着替えを手伝う、歯磨きなどの口腔ケア、入浴や排せつの介助などをいいます。

このような利用者さんの身体に直接触れて行う身体介護は無資格ではできず、介護職員初任者研修や実務者研修を修了、または介護福祉士などの有資格者が行います。

生活援助

食事の用意や掃除、洗濯、買い物などを利用者がひとりで行うのが難しい場合に、日常生活に必要な家事を代わって行うのが生活援助です。

利用者の援助をするのが目的なので、家族が同居している場合では、家族の居室の掃除や家族の分の洗濯等をホームヘルパーが行うことはできません。

また、日常生活に支障がないと思われる作業(庭の草むしりやペットの世話、植木の水やりなど)、家事の範囲を超える作業(窓ガラス拭き、家具の移動、手間のかかる調理など)も業務外とされています。

通院介助

ひとりでの外出が難しい利用者の通院に同行し、介助するのもホームヘルパーの仕事です。

ただ、ホームヘルパーの仕事は基本的に「居宅」で行うものなので、通院介助は家族や病院スタッフの介助が不可能であることが前提になります。

受診の手続き、会計の代行、薬の受け取りなども介護サービスの対象になりますが、受診の待ち時間、診療中や移動時の乗車中などの時間は、介護報酬の算定対象にならないものとして細かく規定されています。

参考 通院介助の算定について 介護支援員専門協会

訪問介護業務

生活援助、身体介護、通院介助などホームヘルパーが行う訪問介護業務は、サービス提供責任者が作成した訪問介護計画書に従って行われます。

これはケアマネジャーが作成したケアプランの中から、訪問介護に関することをより具体的に記載し作成するものです。

▼訪問介護業務の内容

  • 利用者にとって生活全般の課題(短期目標・長期目標)
  • 具体的な支援内容
  • サービスの内容や時間(曜日ごとに記載)

計画書では業務の内容や時間が詳しく決められていて、利用者ができることは自分で行ってもらい、自立した健康な生活を保てるように援助するのがホームヘルパーの仕事です。

業務の中で気づいたことや課題があれば、訪問介護計画書に反映してもらい、利用者にとってより良い内容にしていく必要があり、計画見直しの時期も設けられています。

そのためにもホームヘルパーは、サービス提供責任者や利用者、利用者の家族との意思疎通が重要になります。

1日の業務の流れ

ホームヘルパーの1日の業務の流れは、おもに次のようになっています。

ホームヘルパーの1日の流れ
  • 朝8時半
    出勤
    事業所に出勤してミーティング。訪問先を確認する。
  • 9時半~12時
    訪問
    2件の利用者宅に訪問、料理や掃除などの生活援助を行う。
  • 12時半~13時半
    休憩
    昼食休憩
  • 14時
    訪問
    3件目の訪問先で、入浴介助など身体介護を行う。
  • 15時
    帰社
    事業所に戻り連絡や報告書の作成をする。
  • 16時半
    訪問
    4件目に訪問し調理などの生活援助
  • 17時半
    直帰
    利用者宅から直帰。電話で翌日のスケジュールの確認をし、業務終了。

訪問先での業務開始と終了時の電話連絡を義務付けているところや、緊急時対応をしていて夜間の勤務があるなど、事業所によって業務の仕方や時間が変わります

ホームヘルパーは二人で訪問することもありますが、通常はひとりで訪問し業務を行い、移動も自分で各訪問先を自動車やバイク、自転車などで回ります。

また、訪問入浴というサービスがありますが、これは簡易浴槽など入浴設備を利用者宅に運び込んで、自宅での入浴ができない人に行う介護サービスで、訪問介護で行う自宅での入浴介助とは異なります。

入浴サービスに特化した事業者が行うことが多く、看護師を含む複数の介護スタッフで訪問します。

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ホームヘルパーの働き先

ホームヘルパーは以下の3つの勤務の仕方があります。

▼ホームヘルパー(訪問介護員)の働き先

いずれの場合も訪問介護事業所を通して仕事をしますが、実際に業務を行うのは利用者宅になり、1日中ひとつの場所ではたらく介護施設職員と違って、1日のうちに複数の利用者宅を回って仕事をすることになります。

時間や勤務内容にもよりますが、通常1日に3~4件ほどが多いようです。 

ホームヘルパーになるには(要件)

ホームヘルパーになるには、介護資格を持っていたほうが就職先の選択肢が増えるので有利ですが、資格が無くても可能な生活援助のみの募集も多くあります。

必要資格要件

必須ではありませんが、介護に関する資格ではいちばん基本的な「介護職員初任者研修修了」資格は持っていた方がいいでしょう。この資格は合計130時間の研修で、介護の実務や基礎知識を学んで取得するものです。

資格を持っていなくても就職後に取得を援助してくれる事業所もあるので、未経験で就職する場合はそのような制度のある事業所を選ぶと、働きながらのスキルアップもスムーズにできます。

「実務者研修修了」資格や「介護福祉士」資格を持っている人は、給与や待遇面で、より有利な条件での就職も可能です。

訪問介護員の保有資格

出典:介護労働安定センター

また、1日に複数のお宅に訪問して業務をするので、移動のための運転免許が必須という事業所は多いようですが、ほかは特に厳しい要件等は見られません。

介護職種別の平均年齢

介護職員の平均年齢は他職種に比べて比較的高めですが、中でもホームヘルパーの平均年齢は介護職の中では一番高い54歳となっているので、年齢にかかわらず働きやすい職種といえるでしょう。

介護職種別の平均年齢

出典:介護労働安定センター

ホームヘルパーの給与相場

介護労働安定センターの調査によれば、介護職全体の平均給与が月給で227275円なのに対し、ホームヘルパー(訪問介護員)の平均月給は198486円と低めの水準になっていて、この点が現役ホームヘルパーの多くにとって不満になっているようです。

介護職種別の月給賃金

日給の場合は11513円と介護職全体の平均9796円よりも高く、時給も1249円(平均は1157円)となっています。生活援助のみと身体介護を含む業務では日給、時給の金額が違い、身体介護がある方がより高く設定されています。

介護職種別の日給賃金

介護職種別の時給賃金

出典:介護労働安定センター

ホームヘルパーの75.6%が時給での勤務になっていますが、短時間勤務で働きやすいこと、他の職種より時給が高いことがその理由と思われます。

このように日給や時給でのホームヘルパーの賃金は、他の職種よりも高めですが、パート・アルバイト、派遣や登録のヘルパーは、正社員のような福利厚生はなく不安定なのがマイナス要素です。

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ホームヘルパーのメリット

【メリット1】対人関係のわずらわしさが無い

ホームヘルパーは基本的にひとりで訪問し仕事をするので、自分のペースで働くことができます
大きな施設で働く際にありがちな職員同士の難しい人間関係に悩むことが少なく、伸び伸び働けることがメリットです。

【メリット2】じっくり向き合った介護ができる

自宅を訪問し行う仕事なので、利用者さんひとりひとりと向き合って、それぞれのニーズに合わせた介護を行えます。

大勢の人のお世話が流れ作業的になりがちな介護施設とは違って、介護のやりがいも見出しやすいでしょう。

【メリット3】時間の融通が利く

登録ヘルパーなどの場合特に、自分の都合や時間に合わせて訪問先を入れて仕事をすることができ、短時間の勤務も可能なので、ダブルワークや子育て中など、長時間勤務は難しいという人にも向いています。

ホームヘルパーのデメリット

【デメリット1】トラブル等にもひとりで対処しなければならない

自分のペースで働けるメリットがある一方、訪問先で何か問題やトラブルが起きた時にも、まずひとりで対処しなければいけません。臨機応変な対応や判断が求められることもあるので、ある程度経験を積んでいなければ荷が重いと感じることも。

【デメリット2】移動が大変

ホームヘルパーはおもに自分が運転するクルマでの移動になりますが、限られた時間で複数の訪問先を回るので移動時間が多く大変な割に、移動交通費が少ないなど労力が給与に反映されにくい点がデメリットです。

【デメリット3】利用者さんとの人間関係

仕事とはいえ、中にはどうしても性格が合わないという利用者さんや、お付き合いが難しい家族もいます。

施設の仕事のように大勢を相手にする仕事ではなく、個々と密接に関わることが多いのでその分ストレスになることもあります。

ホームヘルパーに向いている人

家事が得意な人

ホームヘルパーは、介護だけではなく家事のスキルも求められます。

決まった時間内に効率よく調理や掃除、洗濯などの生活援助を行わなければならないので、主婦など毎日家事をこなしてきた人にとっては勤めやすく、とても向いている仕事です。

柔軟な対応ができる人

利用者さんの必要としている援助は人によって様々で、ホームヘルパーはそのひとりひとりに合った援助・介護を行うのが仕事です。

介護度や家庭の状況も多様で、マニュアル通りにいかないことも多いため、その都度柔軟な対応ができる人に向いています。

人と接することが好きな人

どの介護の仕事にも必要な「人と接するのが好き」というのはホームヘルパーとして働く際にも大事な要素です。

ホームヘルパーの仕事は、その人の生活に合わせた援助を行うことが大事なので、人と接し話すことで、その人が必要としていることを理解できますし、ひとりひとりを尊重することができるからです。

ホームヘルパーに向いていない人

協調性のない人

ホームヘルパーの仕事は、与えられた業務をすればいいというものでもなく、かかりつけの医師や家族などとの連携や協力も必要になってきます。

またひとりで行う業務だからこそ、事業所での報告や連絡、相談、計画を作成するためのミーティングなども重要になります。

利用者にとってより良い生活を送るために必要なことを、周囲の人と協力して行っていくという視点が持てない人は、向いていないかもしれません。

責任感が希薄な人

他にフォローしたり代わってくれる人がいないひとりの仕事だからこそ、責任感を持ってすることが大事です。高齢者の日常生活を支える仕事なので、いい加減なやり方ではかえって迷惑になることも。

人に頼りがちで責任感が薄い人には向かないでしょう。

介護のスキルを磨きたい人

ホームヘルパーは介護だけではなく、家事など生活支援も多い仕事です。

そのため、介護の技術を磨きたい、介護分野でスキルアップをしたいと考えている人にとっては、物足りなく感じたり、やりがいを見出すことが難しいかもしれません。

おわりに

ホームヘルパーの仕事は、急なスケジュール変更への対応や、受け持つ利用者が変わるなど、変化が多いのが大変という声も聞かれますが、利用者とのコミュニュケーションをとり信頼関係を徐々に築いていけるところが魅力でもあります。

介護職未経験者も多いと言われるホームヘルパーの仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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