ブラック介護施設の特徴と12個の見分けるポイント【介護職員注目】

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職員の待遇や権利が守られていない過酷な職場、ブラック企業は介護職にも存在します。

ただでさえキツイといわれる介護職の、ブラック施設とはどのようなものなのでしょうか。ブラック企業で働いたことのある介護職員の体験から、その実態や求人を探すときに役立つ、特徴や見分け方などをご紹介します。

ブラック企業(介護施設)の7つの特徴

ブラック施設の特徴

【特徴①】雇用契約書などが無い

就職が決まると、

  • 雇用側は業務の内容
  • 賃金
  • 勤務時間
  • 残業の有無
  • 休日の日数

などの雇用条件を職員に明示しなくてはならず、労働条件通知書という形で、それらの条件を示すことは義務となっています。

管理人
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求人票に給与額や休日を多めに書くことがあったとしても、この労働条件通知書にはウソは書けないので、これによって職員は自分の雇用条件について確実に把握することができます。このほか、雇用契約書を交わすことについては義務ではありませんが、これは労働条件について雇用側と労働者側の合意を確認するものなので、就業後のトラブルを防ぐためにもほとんどの施設や企業では採用しています。

このように文書で就業条件が明示されていない場合は、給与や休日、試用期間などについて、面接時に伝えられた条件と入職した後の条件が変わることがあり、労働条件通知書や雇用契約書が無いのは、ブラック施設の特徴と言えるでしょう。

【特徴②】勤怠管理がルーズ

ブラック施設では、サービス残業が常態化していることが多く、終業後にミーティングを行うのが当たり前になっているなど、職場全体が時間外勤務を受け入れ、慣れてしまっているところがあります。

このような職場に入ってしまうと、自分だけ定時で帰りづらい雰囲気になり、サービス残業を断れない、するのが当たり前になっていく、という悪循環に陥ります

  • 就業時間よりもかなり早くに出勤させタイムカードを押さずに仕事をさせる
  • タイムカードを押した後に残業をさせる
  • 残業時間を少なく申告させる

など、勤怠管理が正しくなされていないのはブラック施設の特徴です。

このような施設では、あとから残業代を請求することも考えて、自分の実際の勤務時間は日々記録しておくことも必要です。

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【特徴③】離職率が高く人員不足

業務が滞りなくできるように、人員の不足があれば余裕を持った人数を確保する、というのが健全な職場ですが、ブラックな施設では職員の働きやすさや待遇よりも、利益を重視しがちなので、ぎりぎりの人員で運営しようとします。

そのため、在籍する職員に過大な負担がかかり、離職者が増えることになります。

管理人
管理人

このような職場環境では常に職員が入れ替わり、利用者への対応も不十分になって、施設の利用人数と収益の減少につながります。

そうなると支出を抑えようと人件費を削ることで、ますます人員が足りない状況に陥っていくというのがブラック施設の特徴です。

【特徴④】人間関係が悪い

ブラック施設は人員の不足を始めとして職場環境が悪く、多忙な職員には精神的な余裕がありません

十分な休日や休憩を確保できない場合も多いので、ストレスが溜まりやすく、その捌け口としてパワハラやいじめなど人間関係の問題が起こりやすくなります。

この人間関係の悪さは、チームワークが必要な介護の仕事に悪影響を与え、作業効率の低下を招き、より職場の環境を悪化させていきます。

【特徴⑤】事故や虐待などが起きやすい

ブラック施設の多くは、十分な人手が無いために、歩行や入浴、排せつ・食事など、介助が必要な場面で手が回らない、目が行き届かないという状況になり、利用者・入居者の転倒や誤嚥などの事故が起きやすくなります

また、人間関係の悪さなどストレスフルな職場環境が、利用者への虐待など重大な事件につながってしまうこともあります。

【特徴⑥】利用者からのセクハラや暴力

介護施設では、職員が利用者から暴力や暴言、セクハラなどを受ける事例もあります。

管理人
管理人

認知症など疾患を原因として暴言などの問題行動を起こしてしまう利用者もいますが、そうだとしても普通の職場ならそのような問題に対して、解決に向けた適切な対策を取るのが当然です。

しかしブラック施設では、職員の権利や待遇が軽視されているので、そのような状況は放置され、我慢を強いられたり自分で対処しなければなりません

【特徴⑦】休暇や休日が取れない

体調不良などでの欠勤を申告しても、代わりに出勤してくれる人を手配しないと休めないとか、有給休暇を取らせてもらえない、というのもブラック施設の特徴です。

有給休暇は労働者の権利なので、条件を満たしている職員に対し、休暇を取らせないというのは法律違反です。

また病欠を当日に申告したとしても、代わりの人を手配するのは雇用側が行うことで、職員にその義務はありません。

介護職員のリアルなブラック施設体験談

新人いじめ

ブラック施設女体験談

Mさん 20代・女性 特養勤務

私は介護福祉士資格を取り、新卒で就職しました。

先輩たちはおもに50代~60代の女性介護士、20代は私だけ。資格を持っていると言っても現場で働くのは初めてなので、できるだけ早く職場に慣れ仕事を覚えようと努力していました。

しかし、わからない点を尋ねても「見て覚えて」と言われ、見た通りやっていると「なぜ訊かないで勝手なことをしているの!」と叱責されます。かといってきちんと教えてくれるわけでもありません。

そのうち「資格を持っているのにそんなことも知らないで」「使えない」などと、聞こえるように陰口を言われるようになりました。

中心になっているのは一番年長の60代介護士、ほか数人が加担していて、それ以外の人も見て見ぬふり。助けてはくれません。

励まし合える同年代の職員も居ない環境で、毎日続く陰口やパワハラまがいの叱責に疲れ切り、1年足らずで退職しました。

後になって、若い新人は私と同様にいじめに遭い、何人も短い期間で辞めていることを知りました。仕事のストレス解消のためなのか、新人いじめが常態化していたのです。

上司も当然知っているはずですが、ずっとその状態が放置されていて、注意したり改善しようとすることはなかったようです。

月100時間近い残業

ブラック施設男体験談

Tさん 30代・男性 老健勤務

人手が無く仕事が終わらないので、夜勤の16時間勤務の後に、昼まで勤務が伸びて20時間以上の拘束時間、というのも時々ありました。夜勤明けの当日は、昼まで仕事をしても休み扱いで、翌日も通常なら1日休みになるはずが、普通に日勤を入れられます。

丸一日休める休日は、月に3~4日しかありませんでした。

経営側が掲げる理想は立派で「入居者のために奉仕すること」をことあるごとに言われますが、そのために職員の権利は無くなるばかり。

入居者を楽しませるイベントや、度々ある研修や会議のために休日を潰しても、代わりの休日などもちろん与えられません。毎日の昼食休憩も食事介助をしながらなので、休憩とは言えませんが「座っている」という理由で休憩扱い。

少ない休日では発散もできないので毎日ストレスが溜まり、疲れから集中力に欠け、介助中にうっかり事故を起こすのではないかと自分でも不安になっていきました。

その後、知人が紹介してくれた施設に転職しましたが、あのまま居たら何か重大な事故を起こすか、自分が病んでいたと思います。

ブラック介護施設 12の見極め方法

ブラック施設の見分け方

就職するには、誰でもブラック企業は避けたいものですが、それを見分ける方法はあるでしょうか?

求人情報の見方から、また実際に施設を訪問した場合などに、ブラック施設かどうかを判断する、見るべきポイントを知っておきましょう。

【1】いつも求人が出して募集している

求人情報などで、たびたび職員が募集されているという施設は

  • なかなか応募が無い
  • 決まってもすぐに辞めてしまう
  • または辞退されてしまう

など職員の入れ替わりが激しく、ブラック介護施設は離職する人が多いのが特徴です。

管理人
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長く勤務できる優良な職場は、人の入れ替わりも少ないため頻繁に求人を出すことは考えにくく、求人の状況は良い職場とブラック職場を見分ける材料のひとつになります。

【2】職場の雰囲気が暗い

面接前の説明会や職場見学などで施設の雰囲気を見ておくのも、ブラック企業かそうでないかを判断するのに役立ちます。

施設内の清掃が行き届いていて、季節感のある装飾がされているような明るい雰囲気の職場は、職員が余裕を持って仕事をしていることがうかがわれ、ブラックの可能性は低いでしょう。

管理人
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逆に人員が足りないブラック職場では、職員は通常業務だけで手いっぱいになり、細かな清掃や装飾などは後回しになりがちで、どことなく雰囲気が暗い感じになります。

【3】異臭がする

優良な施設では衛生面の管理がしっかりしているので、おむつの処理などで気になるにおいが出ないように、施設内を清潔に保ち、消臭や脱臭を心がけているものです。

面接や訪問の際ににおいが気になるような施設は、設備や環境が整っておらず、衛生管理もおざなりになっているブラック施設の可能性が高いでしょう。

【4】挨拶や会話がない

大抵の施設や企業では、面接や施設見学などの訪問者に対しても、顔を合わせれば会釈などの挨拶があるのが通常のマナーです。

しかし、

  • 職員同士にも笑顔や声掛けが見られない
  • 訪問者とすれ違っても無視
  • 挨拶すらしない

という施設は、多忙で精神的な余裕が無かったり、あまり社会常識をわきまえていない職員が多いのかもしれません。

こうした職場は、募集をしてもすぐ辞められてしまい、良い人材が集まらないブラック施設の可能性があります。

【5】相場より給与がかなり高い

地域の相場よりもかなり高い給与や手当が提示されている職場は、ブラック介護施設の可能性があり注意が必要です。

何か問題があり職員の離職率が高い介護施設は、いつも人手不足の状態ですが、配置人員の数を満たさなければ運営ができないため、高額の給与や手当を提示して人を集めるという方法を取ることが多いのです。

管理人
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ただし、ホワイト施設でも高給与なところが多いのも事実ですので、他の条件と照らし合わせて見極めましょう。

【6】給与が安すぎる

給与が高すぎるのも要注意ですが、安すぎる施設も、もちろん避けたほうがいいでしょう。

優良な施設なら、未経験者や無資格者にも相場に見合った給与を支払い、仕事ができるよう育てていくという感覚で採用するものです。

地域の他施設と比較して給与が安すぎる施設は、運営そのものがうまく行っていないか、職員の待遇を重視せず使い捨てるようなブラック介護施設の可能性が高いです。

【7】賞与について記載がない

賞与は給与と違い、出さなくても違法ではありません。しかし、求人票などに賞与に関して全く記載が無いようなところは、注意した方がいいでしょう。

健全な経営をしていて職員の待遇を考えている施設なら、一定期間勤務して条件を満たせばいくらかは支給されるものなので、それがない施設は他の待遇面も良いとはいえない、ブラック施設かもしれません。

【8】処遇改善加算を取っていない

介護報酬の処遇改善加算とは、介護職員の給与アップのために加算されるもので、職員の待遇改善を行っているなど、条件を満たした事業所に対して支払われています。

管理人
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手続きが大変、という理由から小規模の事業所などでは取得していないところも多く、取得していない施設が必ずしもブラックとは言えませんが、職員の待遇を重視しているかどうかのひとつの目安となります。

【9】面接時に即採用になる

面接のあと、通常はいつまでに採用の可否を連絡するか(または採用時のみ連絡するなど)がその場で伝えられ、後日電話や文書で連絡があるものですが、ブラック施設では、とにかくすぐに人手が欲しいので当日の採用になることが多く、中には「今日これから働いて行かないか」と言われた例もあります。

あまり話も聞かれず「明日から来て」と言われるような施設には要注意です。

【10】面接官の態度が悪い

面接を行う面接官は、管理者や施設長であることが多いと思いますが、職員が気持ちよく働いている職場では、上司も明るく雰囲気がよいものです。

管理人
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上に立つ人の仕事への姿勢や言動は、職場の雰囲気に大きく影響しますから、いっしょに働きたいと思える上司かは、結構重要な点です。

面接官の態度が威圧的だったり、無気力で覇気がないなどの職場は、ブラックか、それに近い働きづらい職場である可能性は高いでしょう。

【11】雇用条件が曖昧

就業前に説明された勤務時間や給与などの条件が入社後守られない、ということもブラック介護施設ではよく見られます。

ホワイトな職場では採用が決まると、労働条件通知書を提示したり雇用契約書などの書面を交わすことで、勤務に関する条件を明確に提示されますが、ブラック介護施設では口頭での説明だけなど、雇用の契約内容について、あとで変更が可能な曖昧な状態にされることが多いのです。

【12】サービス残業が当たり前

この点は入社してからわかる特徴ですが、ブラック介護施設では事務処理や打ち合わせを終業後に行うような、時間外労働が当たり前になっていることが多く、定時で帰ることのできない雰囲気があります。

また勤務時間内であっても、昼食休憩中も食事介助をしなければならず休憩が取れないとか、朝は早く出勤して仕事をしているのに、始業時にならなければタイムカードを押せないなど、勤務時間の管理が正しくなされていないことが多くあります。

ブラック施設なら即、転職しよう!

ブラックとわかった職場には、いつまでもいる必要はありません。

ブラック施設で精神力や体力の無駄遣いをするくらいなら、新しい職場に転職することにエネルギーを使いましょう。

介護求人サイトで探そう

ブラック施設求人サイト

管理人
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介護職の転職先を探すなら一般の求人サイトよりも、介護職に特化した求人サイトがおすすめです。必要事項を入力して無料の会員登録をすると、勤務地や職種、施設の種類、働き方などから検索して、希望に合った職場を探すことができます。

実際に働いている職員の声を紹介している求人サイトも多く、職場の雰囲気や特徴などもわかりやすく紹介されています。また、希望職種や持っている資格によって施設側から「スカウト」のオファーが届く機能があったり、サイトを通して応募し採用されると、お祝い金が付くサイトもあります。

介護転職エージェントに相談しよう

ブラック施設介護転職エージェント

より確実に良い条件で求人を探すなら転職エージェントを利用しましょう。

管理人
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転職エージェントは求人サイトと同様に無料で登録できますが、違う点は求人サイトでは応募先選びから面接の手配もすべて自分で行うのに対して、エージェントでは会員ひとりひとりにキャリアアドバイザーが付き、転職活動全般を支援してくれることです。

転職エージェントを利用すると、登録したスキルや資格、希望の条件などから、自分に合った応募先のピックアップ、応募や面接の日程調整をはじめ、給与額など待遇の条件交渉まで代わりにやってもらうことができるので、在職中の限られた時間でもより効率的な転職活動ができます。

書類選考で通りやすい履歴書の書き方や、面接マナーのアドバイス等も受けることができるので、採用の可能性も高めることができるでしょう。

辞めれないなら退職代行を!

ブラック施設退職代行

ブラック施設は働いている間も過酷ですが、辞める際にも困難な例がたくさんあります。パワハラが怖くて退職が言い出せない、退職届を受理してもらえないなどの場合には、退職代行を使うのもひとつの方法です。

管理人
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退職代行は、本人の代わりに職場に退職を申し出てくれるサービスで、代行料金は一般的に3~5万円ほど、自分は出社することなく辞めることができます。

ただ、代行業者ができるのは退職の申し出のみで、それ以外の交渉を業者が本人に代わって行うことは「非弁行為」と呼ばれ法律で禁止されています。

残業代の請求や有給休暇の消化などを本人の代わりに交渉できるのは、弁護士に限られていますので、退職申し出以外に交渉の必要がある場合は、初めから弁護士にお願いするのが良いでしょう。最近は退職代行を業務に掲げている弁護士も増えています。

また退職代行業者はさまざまで、中には会社側とトラブルになってしまう業者も存在します。退職代行は優良業者を選ぶことと、自分の状況に応じて代行業者か弁護士のうち適した方を選ぶことがスムーズな退職につながります。

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おわりに

ブラック介護施設かどうかを見極めて、そんな職場には近づかないことが大事ですが、もしも就職した後でブラックだと気づいたら、からだを壊す前にできるだけ早く転職することをおすすめします。

また、ブラック施設の環境に納得したり慣れてしまわないよう、残業や休日、勤務時間について、労働基準法ではどのようになっているかなど、自分でも知識を身につけておくことが大切です。

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