障害者施設の仕事内容とは

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介護のスキルを生かせる仕事といえば、高齢者介護がおもですが、障害者施設の仕事という選択肢もあります。

障害者施設の仕事は、高齢者介護と同様に身体介護が必要な職種もありますが、見守りや寄り添いが中心になるものも多くあります。

この障害者施設での仕事について、内容や特徴、待遇などを詳しく調べてみました。

障害者施設とは?

障害者施設とは、先天性の疾患のほか事故・病気などによって、精神や身体にさまざまな障害を持ち支援を必要とする人を対象に受け入れている、障害者支援施設のことをいいます。

2013年の調べで全国で2600カ所以上の施設があり、入浴や食事などの生活介助、日常に必要なことを自分で行えるようにする生活訓練や、職業訓練、からだの機能回復訓練など、障害者に対する各種支援を行っています。

障害者施設の施設数

雇用形態

雇用形態は、正社員とパート・アルバイト、派遣社員などがあります。

見守りや生活援助中心の職場では、介護資格の有無を問わない求人も多くあります。

人員配置

施設の種類により、雇用する人員の職種や配置基準は異なりますが、生活支援員、職業指導員、就労支援員、医師、看護師、理学療法士、作業療法士などを配置する必要があります。

全ての施設に共通するのがサービス管理責任者で、支援計画の作成とサービス全体の管理業務を行います。

障害者施設の種類

障害者施設には、通所で利用する施設と、入居し生活の場となる施設があり、介護が必要な障害者のため、または生活や職業の訓練、就労支援、治療や機能回復訓練などさまざまな目的で設置されています。

総務省の資料によると障害者支援に関わる施設には以下のようなものがあります。

障害者支援施設等

障害者支援施設

施設入所支援や福祉サービスを行います。

地域活動支援センター

通所し創作的活動や生産活動の機会を提供し、社会との交流を促進するための施設です。

福祉ホーム

住居を求めている障害者に低額な料金で部屋を提供し、日常生活に必要な便宜を提供します。

身体障害者社会参加支援施設

身体障害者福祉センター(A型、B型)

無料または定額の料金で身体障害者のいろいろな相談に応じ、教養の向上や機能訓練、社会交流などを行います。

障がい者更生センター

身体障害者とその家族に対し宿泊・休養などの場を提供する施設です。

その他に、補装具の製作・修理を行う補装具製作施設、盲導犬の訓練施設、点字図書館や点字出版施設、聴覚障害者情報提供施設なども、障害者支援施設に入ります。

障害福祉サービス等事業所

障害福祉サービス等事業所は、以下の22の種類に分類されます。

居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、療養介護、生活介護、重度障害者等包括支援、計画相談支援、地域相談支援(地域移行支援)、短期入所、共同生活介護、共同生活援助、自立訓練(機能訓練)、自立訓練(生活訓練)、宿泊型自立訓練、就労移行支援、就労継続支援(A型)、就労継続支援(B型)、児童発達支援、放課後等デイサービス、障害児相談支援

このうち、おもに障害者施設の求人として多いのは、生活介護、短期入所、共同生活援助、就労継続支援の各事業所の職員になります。

仕事内容

障害者施設の仕事内容

介護職の求人にみられる障害者施設の仕事内容をみていきましょう。

入所施設

障害を持ち自宅で生活することが難しい人が入所し生活する施設です。身体障害者、知的障害者のための入所施設がそれぞれありますが、入所者には両方の障害を持っている人もいます。

職員の仕事は、入所者のトイレや食事、入浴など日常生活での介助と見守り、レクリエーションなどですが、施設の種類により入所者の年齢や介護度、障害の種類なども違いがあり、デイサービスでの通所やショートステイを行う施設もあります。

障害者グループホーム

身体や精神、知的障害のある人が共同で生活している施設で、自立した生活を送れるよう、生活支援員や世話人が、食事や入浴の準備、お小遣いの管理などの生活援助を行います。

入所者は、日中は就労や通所で留守にすることが多いので、帰宅後の夕方から夜、朝にかけての仕事が中心になります。

就労継続支援事業所

就労支援A型では、通所している障害者が事業所と雇用契約を結び、パン作りや折箱作りなど単純作業を中心とした仕事をして賃金をもらう事業所で、B型では賃金の発生しない雇用訓練を行っています。

ここで働く職員は、職業指導員として、通所者の送迎、作業の指導、見守りを行います。

就労移行支援事業所

職業指導員、就労支援員として求職活動の支援、雇用先の開拓、就職後のサポートなどを行います。

一日の流れ

作業所やグループホーム、入所施設では、1日のスケジュールは異なりますが、例として知的障害者の入所施設では以下のような流れになっています。

知的障害者入所施設の一日流れ
  • 7時
    起床
    検温など健康チェックを行います
  • 7時半
    朝食
  • 8時
    着替え・準備
    服薬、洗面や歯磨きなど
  • 9時半
    出勤
    作業所などに通所します
  • 11時半
    退勤
  • 12時
    昼食
    食後、服薬や歯磨きを行います
  • 13時半
    入浴
    おもに隔日に行います
  • 14時半
    余暇
    それぞれ、思い思いに過ごします
  • 17時半
    夕食
    食後の歯磨きや服薬を行います
  • 18時半
    就寝準備まで余暇
  • 20時
    就寝前の準備
  • 21時
    消灯

土曜日、日曜日は作業が休みになり、余暇に使える自由時間が増えます。
入浴が無い日は午後も作業が入ることがあります。

障害者施設の給料

介護職の給料

厚生労働省の平成29年度「障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要」から、給与や賞与の額、待遇についてみていきましょう。

平均給与相場

正社員、パートアルバイトのいずれの雇用形態でも、調査による平均額は老人介護施設よりも高い印象です。
しかし実際の求人では、施設や職種によって金額にはかなりの幅が見られ、安いところでは16万円~、高いところでは25万円~30万円弱で、夜勤の有無も金額に影響しているようです。

正社員

厚生労働省の上記調査の結果から平均給与額を見てみると、障害者施設の福祉介護職員(常勤・月給)で306,279円となっています。

職種で見てみると、理学療法士・作業療法士の平均給与額は384,789円、相談支援専門員では363,244円で、資格を持った専門職の職員ほど給与は高くなっています。

障害福祉サービス等従事者の平均給与額
福祉介護職員306,279円
理学療法士・作業療法士384,789円
相談支援専門員363,244円

出典:「障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要」厚生労働省

パート・アルバイト

パートやアルバイトの福祉介護職員では、平均給与額は227,682円、理学療法士・作業療法士では390,803円、相談支援専門員204,829円となっています。

障害福祉サービス等従事者の平均給与額
福祉介護職員227,682円
理学療法士・作業療法士390,803円
相談支援専門員204,829円

出典:「障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要」厚生労働省

給与の待遇

昇給

多くの施設では勤続年数が上がるごとに定期昇給していきます。

厚労省の調査結果でも、各施設を合わせた全体の63%が定期昇給を実施する予定とし、定期昇給以外の方法による手当などの引き上げも予定しているとの回答も少なからずみられました。

賞与

常勤職員の平均給与額の内、賞与分は49743円となっており、これは半年分の賞与額の6分の1として算出していますので、年に2回の賞与だった場合、年間約60万円となります。

しかし、この額は障害者施設全体の平均額になりますので、施設の種類や経営状況、勤続年数や地域などによって違いがあります。

資格手当

介護や福祉に関する資格を保有している職員には資格手当が付くので、資格を持っていない職員よりも給与は高くなります。

常勤職員の保有資格別の平均給与(勤続年数はおおよそ9年)では、介護福祉士で333,141円、社会福祉士で362,031円、精神保健福祉士で347,528円で、全体の平均311,795円と比べていずれも高い金額となっています。

多くの場合、上位資格ほど手当が高くなりますが、その金額については施設ごとに設定していて違いがあります。

資格の手当額
介護福祉士333,141円
社会福祉士362,031円
精神保健福祉士347,528円
たんの吸引等
特定行為業務従事者
353,676円
全体の平均311,795円

出典:「障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要」厚生労働省

昇給する(給料を上げる)ためのコツ

障害者施設昇給するためのコツ

長く働く(勤続年数)

勤続年数ごとの平均給与額からみると、勤続1年目の平均給与額が258920円、3年目で282274円、10年以上になると381031円と、10年で12万円以上昇給していることがわかります。

これはあくまで平均額なので、施設によって昇給の幅は異なりますが、一般的には長く勤務するほど給与は上がっていきます

技術を磨く(スキルアップ)

仕事に役立つ専門資格を取得することで、資格手当が付きその分給与がアップします。

施設によっては資格取得費用を補助したり、取得のための講習を開催するなどのバックアップ制度があります。

役職に就く(キャリアアップ)

キャリアアップし、サービス管理責任者などに就くことで給与をアップさせることもできます。

たとえば常勤職員の職種ごとの平均給与額で、福祉介護職員は306279円でしたが、サービス管理責任者になるとその額は374200円と、約7万円多くなっています。

交渉をする

就職してからの個別の給与交渉は、専門的な職種に就いていたり上位資格を持っているなど、交渉材料があれば不可能ではありませんが、やはり難しいものです。

就職前の段階で、転職エージェントなどを通して交渉を済ませておくのが一番スムーズです。

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障害者施設で働くメリット・デメリット

障害者施設の仕事のメリット・デメリット

メリット

【メリット①】障害への理解を深められる

障害者の方の社会参加は進んでいるとはいえ、まだまだ身近で接し理解する機会は少ないのが現状です。
実際にいろいろな障がいを持っている方に接することで、障害を正しく理解し偏見をなくしていくことができます。

【メリット②】知識と経験を得られる

心身に障害のある方への接し方や臨機応変な対応を、仕事を通して日常的に学ぶことになるので、そのスキルは認知症の方などの老人介護にも生かすことができます。

デメリット

【デメリット①】暴力行為などへの対処が必要なことも

知的障害を持った人の中には、パニックを起こして暴れるなど、こちらにはわかりづらい理由やきっかけで暴力行為をしてしまう人もいますので、事故にならないよう必要な対処を行わなくてはいけません。

【デメリット②】精神的な負担

コミュニケーションが難しく、こちらの意図が伝わらなかったり、何度も同じことを繰り返す人もいるため、接していて心が折れることも。精神的に参ってしまわないよう、対応や考え方を工夫する必要があります。

障害者施設に向いている人・向いていない人

障害者施設向いてる向いてない

向いている人

気持ちに寄り添える人

障害を持つ人にはコミュニケーションが苦手な人、取りづらい人も多くおられます。相手が何を考えているか想像し、思いやりを持って気持ちを汲み取れることは、大切な要件です。

忍耐強い人

障害を持っているがゆえに起きる言動に、絶えずイライラしていては相手にもそれが伝わり悪循環に陥ります。

何でも我慢しなければならないということではないのですが、落ち着いて根気よく穏やかに接することで、スムーズな対応ができることも多いので、忍耐強い人には向いている仕事です。

障害について知識がある人

知識を持っていると、なぜそのような行動をするのか理由がわかり相手を理解できるので、障害について学び知識を持つ努力は、障害者施設で働くには必須です。

理解できると適切な接し方ができるので、問題と思われる言動が解消したり、対応が易しくスムーズにできるようにもなります。

向いていない人

学ぶ姿勢の無い人

障害について学ぶことは勤務するうえで大事な点ですが、この姿勢が無い人は偏見など誤った考えを持ちがちです。
学ぶ意欲が無く、謙虚に相手を知ろうとできない人には向いていないと言えるでしょう。

短気な人

忍耐強さが求められる職種なので、自分の感情をコントロールできない、キレやすいという人には向いていません。

頑固な人

障害の種類やその程度はひとりひとり多様で、同じ障害であっても各自に適した対応を臨機応変にしていく必要があります。
自分の考えに固執して、柔軟な対応ができない人には向いていないでしょう。

障害者施設への転職する方法

障害者施設へ転職する方法

転職を成功させるための3つのコツ

①施設の種類を選ぶ

おもに求人がある障害者施設は、作業の指導や見守り中心の就業支援事業所、障害者の方の生活の場で料理などの家事や生活支援を行うグループホーム、重度の障害者が通い生活の訓練などを行う生活介護、自宅で生活するのが困難な方の入所施設などがあります。

通所事業所は日勤ですが、グループホームなど入所施設は夜勤もあり仕事の内容も異なりますので、どのような形で障害者の方と関わりたいかを考えて就職先を選びましょう。

②働き方を選ぶ

常勤の正社員として働くか、または短時間からのパート・アルバイトなどで働くか、自分に合った働き方を選びます。
夜勤のある施設では、少ない勤務日数で常勤と同等程度の給与を得られる夜勤専従という働き方もあります。

③給与の相場を知る

障害者施設の給与は他の介護施設等に比べ、高めになっていることが多いのですが、地域や施設によっても差があります。

自分の希望する地域で障害者施設の給与相場がどのくらいなのか、他の施設の待遇等と比べてみましょう。同じ仕事をするなら待遇が良い職場のほうが、やる気もでます。

転職する際の3つの注意点

障害について学ぶ

就職を希望する施設がどんな方にどのように利用されているか、最低限知っておきましょう。

身体障害を持っている方なのか精神障害なのか、また軽度なのか重度なのかなど、ある程度調べて学んでおくことで、自分の心構えもできますし、面接等もスムーズに進めることができるでしょう。

経営母体を確認する

病院や社会福祉法人など経営母体が大きいほうが、職員に対する待遇や制度が整っていることが多く、安心感があります。

またそうした施設は経営理念などがしっかりと掲げられていることが多く、その内容は利用者さんのことはもちろん、職員のことも考えてくれている職場かどうか、判断できる材料になります。

必ず施設見学をする

もしも、施設内で破損個所が放置されていたり、清掃が行き届いていないことがあれば、人員や経費が足りず手が回っていない、ということかもしれません。

職員同士の会話や利用者さんに対する様子、施設の雰囲気などから、HPだけでは分からない職場の様子も知ることができます。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを利用することで、希望の条件に合った職場をスムーズに見つけることができます。

サイトを通すことで給与など待遇面の交渉も行ってもらえるので、前職に勤務しながらでも、転職活動を進めることができるメリットがあります。登録の際は、あらかじめ自分の希望条件を書き出して整理しておきましょう。

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おわりに

利用者さんと一緒に成長することが障害者福祉のやりがい、そういうことばを耳にします。その点が、最終的に「看取り」で終わる高齢者介護とのいちばんの違いかもしれません。

慣れないうちは難しいことは多くあっても、利用者さんの笑顔に自分も癒され成長して行ける障害者施設の仕事、転職を考えている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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