有料老人ホームの仕事内容とは

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民間企業が運営することも多い有料老人ホームは、種類の違いや運営側の方針によって、規模や特徴も多岐に渡り、中にはホテルや高級マンションのような豪華な施設もあります。

今回は、この有料老人ホームについて種類や仕事内容、給与などの待遇についても調べてみました。

有料老人ホームとは?

介護型・住宅型・健康型の3種類がある

有料老人ホームには、介護型・住宅型・健康型の3種類があり、数としては介護型が全体の約60%、住宅型が約39%、健康型は1%以下となっています。

有料老人ホームの初期費用(入居一時金)は、0円から高いところでは数千万円というところもあり、種類や施設によって特徴や設備、月額費用も大きく異なります。

介護型有料老人ホーム

原則65歳以上が入居の対象で、食事や入浴、排せつなど日常生活に必要な介護のほか、リハビリ、提携している病院からの医療ケアや健康管理などをしてもらうことができます。

住宅型有料老人ホーム

サービス付き高齢者住宅と同様に、外部の事業所と契約し介護サービスを利用することになりますが、サ高住が比較的介護度の低い人に入居が限られているのに対して、住宅型有料老人ホームでは自立から要介護度5までと幅広く入居を受け入れていて、基本的に終身利用できる点が異なります。

健康型有料老人ホーム

自立した高齢者が充実した老後を過ごすための施設で、入居者のニーズに合わせた様々な共有設備が整った高級ホテルのようなところも多く、その分入居費用も高額になる傾向があります。

有料老人ホームの事業所数

有料老人ホームの定員数

出典:厚生労働省

雇用形態

雇用形態は、正社員、パート・アルバイト、派遣社員などです。有料老人ホームの設置主体は社会福祉法人などに限らず、別業種の民間の企業が事業者となることもあります。

企業が事業者である場合、サービスの質を向上させるために職員に対する研修制度等が充実していることも多く、無資格のパートやアルバイトから資格を取って正社員となるケースもみられます。

介護施設(入所型)の就業形態

出典:「介護労働の現状について」介護労働安定センター

人員配置

住宅型有料老人ホームには、人員配置基準は定められていません。

介護型有料老人ホームでは、

看護職員または介護職員

要介護・要支援の高齢者3名に対して看護職員または介護職員1名

生活相談員と介護計画作成担当者

利用者100名に対して各1名以上、機能訓練指導員1名、

管理者

専従であることが定められています。

仕事内容

有料老人ホームの仕事内容

有料老人ホームでは、介護度の低い方から重度の方まで、いろいろな状態の方に対応することになります。

食事や排せつ、入浴の介助、車いすへの移乗介助、床ずれを防ぐための体位交換など、日常生活での身体介護のほか、施設内で行うレクリエーションや季節の行事などの準備や進行も行います。

介護職員の勤務は交替制で夜勤もあり、フロアごとをそれぞれ複数の職員で担当するのが一般的です。

一日の流れ

施設によって違いますが、有料老人ホームでは以下のような流れで一日の仕事を行います

有料老人ホームの一日流れ
  • 9時
    出勤
    夜勤者から引継ぎを受け業務の確認をします。
  • 10時
    巡回や見守り
    各居室の巡回をし、共有スペースにいる入居者の見守りをしたり、必要な介助を行います。
  • 12時
    昼食
    調理担当の職員と協力し、配膳の準備を整え、誤嚥に注意しながら利用者さんひとりひとりに合った食事介助を行います。
  • 13時
    食後
    食後の服薬や口腔ケアなどを行います。職員は交替で休憩をとり、休憩に入っていない職員は見守りや介護記録の記入をします。
  • 14時
    入浴
    入浴介助を行います。着替えや準備に介助が必要な人のお世話もします。
  • 15時
    レクリエーション
    入居者同士の交流をはかるレクリエーションや簡単な体操などを行います。企画や準備も職員が行います。
  • 16時
    介護記録記入
    介助や見守りの合間に、入居者さんの様子で気づいたことや変わったことなども含め、業務記録に記入します。
  • 17時
    夜勤職員が出勤
    日勤職員から入居者さんの様子などの報告を受け、引継ぎます。
  • 17時半
    夕食準備・夕食
    昼食時と同じく食事介助を行います。
  • 18時
    業務終了
    夜勤の職員に引継ぎを行い、業務終了となります。

給料

有料老人ホームの給料

平均給与相場

有料老人ホームの平均給与額は介護職の中では比較的高めの水準となっています。

平成29年の厚生労働省資料による、有料老人ホーム職員の平均給与額は以下のようになっています。

正社員

有料老人ホームの常勤月給の給与は322,310円となっており、介護職全体の平均給与額297,450円に比べ約2万円アップしています。

また常勤の日給では213,420円、これは介護職全体の日給平均給与額224,360円と比べて約1万円ダウンしています。

常勤・正社員の平均給与額
月給の平均給与額322,310円
(基本給+手当+一時金)
日給の平均給与額213,420円
(基本給(日給)×実労働日数+手当+一時金)

出典:「介護従事者処遇状況等調査結果」厚生労働省

パート・アルバイト・契約社員

パート・アルバイト・契約社員など非常勤職員の場合は、月給では月平均274,570円、日給では月平均142,900円、時給では月平均117,290円となっています。

パート・アルバイトなどの非常勤職員の平均給与額
月給の平均給与額
(契約社員)
274,570円
(基本給+手当+一時金)
日給の平均給与額
(夜勤専従など)
142,900円
(基本給(日給)×実労働日数+手当+一時金)
時給の平均給与額
(パート・アルバイト)
117,290円
(時給×実労働時間+手当+一時金)

出典:「介護従事者処遇状況等調査結果」厚生労働省

また、有料老人ホームのパート・アルバイト時給月平均117,290円は、介護職全体の時給平均給与額101,260円と比べると約1万5千円アップしています。

給与の待遇

昇給

昇給は年に1回が多く、中には年2回のところや、「能力に応じて」という条件が付いている場合もあります。

賞与

ボーナスの支給は法的に決まっているものではないので、施設の経営状態や方針により出ないということもありますが、年2回で2~2.5か月分の支給というところが多く、中には年3回の支給で3か月分以上というところや、年間1か月分以下というところもあり、施設によって差があります。

資格手当

介護に関する資格を保有していると資格手当が支給されます。

上位資格になるほど金額が上がり、初任者研修修了者で0~3000円、実務者研修修了者で3000~5000円、介護福祉士で6000~10000円ほどが一般的な金額です。

中にはそれぞれ10000円、20000円、30000円など高額な資格手当のところも見られます。

資格の手当額
介護職員初任者研修
(旧:ヘルパー2級)
0~3000円
実務者研修
(旧:ヘルパー1級)
3000~5000円
介護福祉士6000~10000円

出典:「介護従事者処遇状況等調査結果」厚生労働省

昇給する(給料を上げる)ためのコツ

有料老人ホーム昇給するためのコツ

介護職に勤務して給料をアップさせるために、自分でできる方法としては、以下のようなものがあります。

長く働く(勤続年数)

勤続年数が長いほどその分昇給していきます。

厚生労働省が調査した介護職員の平均給与額のうち、サービス種類別の勤続年数による平均給与を見てみると、有料老人ホームの1年目では264,550円、5年目で289,980円、10年目では312,360円と年に5,000円程度昇給していることがわかります。

勤続年数別の平均給与額
(有料老人ホームの常勤:月給)
1年目264,550円
5年目289,980円
10年目312,360円

出典:「介護従事者処遇状況等調査結果」厚生労働省

技術を磨く(スキルアップ)

厚生労働省の平均給与額の資料によると、【有料老人ホームの常勤職員:月給】の介護資格「あり」と「なし」の平均給与額を比較すると、その金額には大きな差があり、資格手当を増やすことが確実な給与アップにつながることがわかります。

資格有無の平均給与額
(有料老人ホームの常勤:月給)
保有資格なし282,390円
介護職員初任者研修309,430円
実務者研修310,760円
介護福祉士332,010円
社会福祉士357,540円
ケアマネジャー379,040円
資格保有者平均325,460円

出典:「介護従事者処遇状況等調査結果」厚生労働省

また、有料老人ホームを運営している企業によっては、資格取得の費用補助などスキルアップのための支援をうけられるところもあります。

役職に就く(キャリアアップ)

必要な資格を取って施設管理者やリーダーなど役職に就くことで、役職手当が支給されるので、その分給与が上がります。

それぞれの役職によって必要な資格もあるので、前項の「スキルアップ」がキャリアアップと、より給与を増やすことにもつながります。

平均給与額の資料によると、管理職の給料は383,420円に対して、管理職でないものは316,260円と約6万5千円もの差があります。

管理職の有無の平均給与額
(有料老人ホームの常勤:月給)
管理職ではない316,260円
管理職383,420円

出典:「介護従事者処遇状況等調査結果」厚生労働省

交渉をする

雇用側と給与交渉をするのも方法のひとつですが、個人で交渉するのは難しいかもしれません。

会社に労働組合があればそこを通じて給与アップを交渉したり、就職前であれば転職エージェントなどを通すことで、給与額など待遇について代わりに交渉してもらえます。

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有料老人ホームで働くメリット・デメリット

有料老人ホームの仕事のメリット・デメリット

メリット

介護スキルが身につく

幅広い介護度の方を受け入れている介護型の有料老人ホームで、それぞれの介護度に応じたお世話をすることで、どんな状態の方にも臨機応変に対応できる介護スキルを身につけていくことができます。

マナーやホスピタリティを学べる

有料老人ホームの中には、介護施設というよりもホテルのような高級感ある設備や対応を特徴とした施設も少なくありません。

費用も高額なそのような施設では、高度な接遇マナーが求められますが、介護技術とともにマナーも学ぶことで、介護を含む人と接する仕事をする上で、十分なスキルを持つことができるでしょう。

デメリット

利益重視の施設も

有料老人ホームは他の介護施設とは違い、民間企業が運営しているケースも多くあります。企業が経営しているがゆえに利益や効率重視の施設では、本来の介護職のやりがいを見出しにくいこともあります。

介護以外の高いスキルが求められる

おもてなしやきめ細かい接遇マナーの求められるような施設では、高額な入居費用に応じて、入居者もワンランク上の接待に慣れているような人が多く、高度な接客マナーや礼儀、相応しい身なりや言葉遣いなど、介護の仕事というよりもサービス・接客業での高いスキルが求められ、戸惑うことも。

有料老人ホームに向いている人・向いていない人

有料老人ホーム向いてる向いてない

向いている人

接客や営業経験のある人

特に健康型や住居型の有料老人ホームの場合、ひとりひとりのニーズを把握した対応や接遇マナーを求められることも多いので、そのようなスキルを持っている接客業や営業経験者には向いています。

柔軟な考えができる人

運営側の方針によって、さまざまな特徴を持つ有料老人ホームでは、その方針に柔軟に合わせていける人が向いています。

また、入居者さんのニーズに臨機応変に応える必要もあるので、固定観念の強い人よりも柔軟な考え方ができる人のほうが適しています。

人と接することに楽しみを見出せる人

どの介護施設にも共通することですが、人と接することが好きな人、楽しいと思える人は、多少の大変さがあっても、前向きに仕事に取り組むことができるので、向いているといえるでしょう。

向いていない人

こだわりが強く頑固な人

それぞれの方の要望に寄り添うことが求められる職場なので、自分の考えに固執して押し付けるようなタイプの人では、入居者さんとの関係もうまく築けません。

言葉遣いやマナーに自信がない人

有料老人ホームでは、種類によって介護のスキルよりもマナーなど接客スキルが重視されるような施設もあります。

仕事を通して学んでいくことも可能ですが、敬語が使えない、社会的なマナーに全く自信がない、という人にはかなりストレスになりそうです。

有料老人ホームへの転職する方法

有料老人ホームへ転職する方法

転職を成功させるための4つのコツ

目的をはっきりさせる

まず転職する目的をはっきりさせましょう。前職で不満だった点や改善したいところを整理します。

給与額なのか、勤務時間や休日など待遇なのか、やりがいや役職、スキルアップに関してなのか、希望の条件やその内容を書き出してみます。

転職目的を満たす職場をさがす

目的がわかったらそれを満たす条件の職場を探します。給料や仕事内容など望む条件に優先順位をつけておくと、探しやすいでしょう。

やりがいを求めての転職なら、運営理念や企業ポリシーなども判断材料になります。

無資格なら研修制度のあるところ

民間企業が運営している有料老人ホームでは、研修・教育制度が充実している所も多く、資格を取る際に費用の補助などを受けられます。

無資格で就職するなら研修制度のあるところを選ぶと、転職後のスキルアップに役立ちます。

自分に合った働き方をする

フルタイムで安心して長く勤務したいという人なら正社員、決まった期間だけ働きたいなら派遣社員、短時間の勤務を希望するならアルバイトやパートなど、自分が働ける時間や望む働き方に応じた勤務を選びます。

転職する際の3つの注意点

「こんなはずじゃなかった」とならないように、職場を選ぶ時には以下の点に注意しましょう。

施設の特徴を見極める

有料老人ホームには、介護型・住宅型・健康型があり、それぞれ特徴が違い仕事の内容や求められるスキルもそれぞれで変わります。

また大規模な施設、少人数の施設、高級志向からアットホームな施設まで、雰囲気や入居者さんとの向き合い方にも異なる特徴があるはずなので、自分がしたい仕事、求める介護像ややりがいに合致しているか、職務内容などから見極めるようにします。

人員体制を確認する

有料老人ホームでは日中の人員体制は3:1(入居者3人に対し看護または介護職員1名)と定められています。

この割合が守られず1人でこの人数以上を担当しているような職場では、入居者さんに対しきめ細やかなお世話ができるとは言い難いですし、職員にとっても余裕がなく良い職場環境とは言えないので、念のため確認しましょう。

必ず見学をしてみる

施設を訪れてみると、書かれた条件やサイトの情報からはわからない職場の様子を見ることができます。

清掃が行き届いているかや、掲示物・季節の装飾の様子から、職員が余裕を持って仕事ができているかを判断できますし、職員同士のコミュニュケーションや、入居者さんへの声掛けの様子などから、職場の雰囲気もわかります。

就職説明会や施設見学会などを利用して事前に訪れてみるのがおすすめです。

転職エージェントを活用する

介護職専門の転職エージェントを利用すると、希望の条件や職種に合った職場を紹介してもらえるので、たいへん便利です。給与額や待遇についても、細かな条件まで代わりに交渉してくれるので、安心して転職することができます。

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おわりに

有料老人ホームでの介護の仕事は、ホームの特徴によって求められるスキルにも違いがあります。

持っているスキルや、やりたい仕事内容に合致した職場を見つけることが、転職の成功につながります。今回の記事を参考にぜひ自分に合った職場を見つけてください。

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