核酸(DNA・RNA)は効果・効能とは|認知症や肥満を予防する効果が

核酸(DNA・RNA)
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核酸とは?

「DNAとRNA」の総称

核酸は1869年にスイスの科学者であるミーシャ―が発見した物質で、リン酸・塩基・五単糖からなるヌクレオチドという単位がいくつも繋がって構成されています。

細胞核の中にある酸性の物質であることから1889年に「核酸」と名付けられ、20世紀に入ってから「DNAとRNA」が含まれていることがわかりました。

近年では、たんぱく質の合成に関わるこのDNAやRNAを利用して遺伝子に作用させる薬剤「核酸医薬」の研究開発が進み、2017年に脊髄性筋萎縮症の初の治療薬として米国バイオジェン社の核酸医薬「スピンラザ」が厚生労働省で承認されました。

健康に欠かせない物質

人間の体には60兆個の細胞があり、数か月単位ですべて入れ替わっているのですが、核酸は細胞が細胞分裂によって毎日新しく生まれ変わるために必要な物質であり、私たちが生命活動をする上で無くてはならない大切なものです。

核酸が発見された当初は、おもに遺伝情報について研究がされていましたが、消化器の悪性腫瘍を手術した患者にRNAを投与して免疫不全の克服に効果があったことから、核酸の摂取による健康効果についても広く研究されるようになりました。

参考文献:Crit Care Med. 1995 Apr;23(4):652-9.

DNA(デオキシリボ核酸)とは

デオキシリボ核酸と呼ばれる「DNA」は、細胞の遺伝子情報の保存と引き継ぎを担う細胞核の中に存在し、たんぱく質を合成するためのアミノ酸の組み合わせ情報に対応しています。

DNAにはアデニン・グアニン・シトシン・チミンの4つの塩基が使われており、この塩基配列によって、アミノ酸の組み合わせに指令が出されているのです。

親の遺伝子は正確に子どもに伝えられていきますが、この同じ塩基配列がコピーされ、DNAが複製されていきます。このDNAの複製には遺伝子に作用する亜鉛フィンガーというたんぱく質が重要な働きをしていて、亜鉛が不足すると複製に影響することがあります。

RNA(リボ核酸)とは

リボ核酸と呼ばれる「RNA」とDNAとの構成要素の違いは、DNAの糖がデオキシリボースなのに対しRNAではリボース、使われている塩基がアデニン・グアニン・シトシンとウラシルである点です。

またその働きは、DNAが遺伝情報の保存など静的な働きなのに対し、RNAはDNAの情報に基づき、アミノ酸を組み合わせて、たんぱく質を合成させるなど、動的な働きをしています。

核酸はどこで作られる?

核酸は肝臓で作られています。アミノ酸・ビタミンから新しく核酸が合成されるこの方法を「デノボ合成」といい、合成された核酸は赤血球によって身体全体に運ばれます

作られた核酸は最終的にリボースと遊離塩基に分解され、遊離塩基のほとんどは排せつされます。しかし一部は再生経路に入り、サルベージ合成によって再利用されます。

デノボ合成ではサルベージ合成の8倍もの核酸を作ることができますが、エネルギーが大量に必要なため、必要量が少ない時はサルベージ合成によって、また多くの核酸が消費されてデノボ経路のヌクレオチド濃度が低下すると、デノボ合成でたくさん生産されるというように、効率よく作られる仕組みになっています

核酸が不足すると体にさまざまな支障が出る

肝臓で作られる核酸の量は昼夜で異なり、時計遺伝子といわれる遺伝子によってその量が上手にコントロールされ、肝細胞から全身に供給されています。

この肝臓の機能が衰えて、細胞を作るための十分な核酸が供給されなくなると、骨髄の造血機能に影響して貧血になってしまうことがあります。

またDNAとRNAのバランスが崩れたり、新陳代謝がうまく出来なくなり、老化の進行が加速、疲労、肌荒れなど体に様々な支障をきたします。

肝機能は20歳ころから低下していくと言われるので、体内で作られる核酸だけでは慢性的に不足している状態となり、食品やサプリメントなどの補助食品からも摂取することが必要になります。

高齢者では適度な有酸素運動がDNAの合成に役立つことが研究により明らかになっています。

参考文献:FASEB J. 2011 Sep;25(9):3240-9. doi: 10.1096/fj.11-186437. Epub 2011 May 25.

核酸の効果・効能

では、核酸の具体的な効果にはどのようなものがあるのでしょうか?研究や臨床結果などによる核酸の科学的根拠(エビデンス)を見てみましょう。

老化予防の可能性

最近の研究では、老化の共通点を表す9つの細胞と分子の特徴が列挙され、RNAはその中の1つです。

【スペイン】オビエド大学の研究(2015年)
加齢調節に寄与する可能性がある複数の分子機構の中で、マイクロRNA(miRNA)は、すべての「老化の特徴」に影響を及ぼす能力があるため、大きな関心を集めています。この章では、老化に関与するマイクロRNAの大部分であり成長のサブグループであるgeromiRsの多様な機能的役割の説明に焦点を当てます。加齢におけるマイクロRNA機能の基礎となる分子メカニズムに取り組み、geromiR療法に基づいて、加齢管理と寿命延長戦略の可能性について検討していきます。
出典:Adv Exp Med Biol. 2015;887:213-30. doi: 10.1007/978-3-319-22380-3_11.

美肌の予防効果

【中国】の研究(2014年)
皮膚の発達に広範に関与するマイクロRNA、または「皮膚特異的マイクロRNA」として知られるmiR-203は、p63の発現を直接阻害し、表皮の分化を促進することができます。これにより、マイクロRNAは、正常な皮膚生理と皮膚再生を維持する上で重要な役割を果たしていることがわかりました。
出典:Zhongguo Xiu Fu Chong Jian Wai Ke Za Zhi. 2014 Jul;28(7):913-8.

肥満の予防効果

核酸は、新陳代謝を活発にし、肥満の原因である脂肪を燃焼させる効果があります。生命活動に必要な消費エネルギーである基礎代謝の消費量を増やすことで、太らない健康的な体になります。

【中国】華中師範大学の研究(2012年)
マイクロRNAは、2型糖尿病および肥満の病因のような多くの生理学的過程の微調整に広く関与しており、新たに定義された微小非コードRNAクラスに属します。マイクロアレイ分析は、糖尿病および肥満モデルにおけるインスリン標的組織内のマイクロRNA発現について、別のプロファイルに光をあてています。新たな証拠は、マイクロRNAが、インスリン産生、分泌および作用、ならびにグルコース恒常性および脂肪細胞分化の多様な局面において、重要な役割を果たすことを示唆しています。2型糖尿病および肥満に関与する組織特異的マイクロRNAの同定は、肥満関連の医学的合併症の早期診断および治療介入のために効果的な戦略であり、将来的な開発に有用であると思われます。
出典:J Genet Genomics. 2012 Jan;39(1):11-8. doi: 10.1016/j.jgg.2011.11.007. Epub 2011 Dec 29.

核酸を摂りいれることで、基礎代謝を高めることができるので、肥満になりずらく痩せやすい身体になることができます。

 男性女性
30-49歳15201140
50-69歳13801100
70歳以上12301030

出典:厚生労働省の調べによる1日の新陳代謝消費量(単位 kal)

認知症予防の可能性

脳の神経細胞の減少や委縮によって引き起こされる認知症。「核酸」は、認知症予防の可能性が期待されています。

【アメリカ】カリフォルニア大学などの研究(2014年)
電気穿孔装置(電気パルスで細胞膜に孔をあけ物質を注入する手法)を用いて、アカゲザルに注入された新規DNAエピトープベースのワクチン(AV-1955)を応答して誘発された体液性免疫応答および細胞性免疫応答を評価しました。さらにワクチン接種に応答して産生された抗アミロイドβ抗体の機能活性を試験管内で評価しました。これにより、AV-1955は、外来のヘルパーT細胞エピトープに特異的であるが、自己アミロイドβには特異的ではなく、長期の強力な抗アミロイドβ抗体および細胞性免疫応答を生成し、アルツハイマー病用DNAベースのエピトープワクチンが、ヒトの臨床試験に適していることを実証していることがわかりました。
出典:Alzheimers Dement. 2014 May;10(3):284-95. doi: 10.1016/j.jalz.2013.04.505. Epub 2013 Jul 31.

核酸の摂取量

1日500~1,500mgを目安に摂取する

核酸の摂取目安量は1日あたり成人で300~500mg、50歳以上の中高年の方で1,500mg必要だと言われています。

生活習慣が危惧されている太っている方、運動不足の方、暴飲暴食が多い方などは1日あたり1,500~3,000mgの核酸が必要であると言えます。

核酸は年齢を重ねるごとに減っていくものですので、中高年の方々はより必要であり、生活習慣病がある方は健康な人と比べてより多くの核酸が必要です。

核酸の生産に役立つ栄養素

葉酸はビタミンB群の一種で、核酸の合成に働く栄養素です。お腹の赤ちゃんの成長には十分な核酸が欠かせないので、特に妊婦さんには葉酸の摂取が勧められています。

また亜鉛も核酸にとって大事な栄養素で、授乳期のお母さんが亜鉛不足になると、赤ちゃんの皮膚トラブルにつながります。

核酸の摂取方法

さけ白子が核酸含有量トップ

核酸を身体に取り入れるためには、ちりめんじゃこを食べることで摂取することができます。さけ白子が含有量が一番多いですが、多すぎるため、ちりめんじゃこやかつお節、イワシなどを摂取しましょう。

そのほか、カキやハマグリなどの貝、レバー、うずら豆やささげ、えんどう豆、海苔、ビール酵母にも含まれています。

食品100gあたりの核酸含有量
さけ白子10,600mg
ちりめんじゃこ2,388mg
ビール酵母1,399mg
かつお節907mg
イワシ539mg

核酸配合のサプリメントで摂る

上記の食品を毎日食べて維持することは難しいでしょう。核酸を身体の中へ効果的に取り入れるには、核酸をさけ白子から抽出し加工したサプリメントでの摂取が最適と考えられます。

核酸の副作用と飲む際の注意点

糖尿病・痛風・高尿酸血症の方は摂取をしないこと

糖尿病・痛風・高尿酸血症の方は尿酸値が高いため、プリン体を多く含む核酸(DNA/RNA)の摂取はしないようにしてください。

プリン体には1日400mgを目安にした摂取制限がありますので、飲みすぎにも注意が必要です。

食品中プリン体含有量(mg/100g)
DNA/RNA21,494mg
ビール酵母2,388mg
クロレラ1,399mg
ローヤルゼリー907mg
白子305mg
レバー285mg
エビ、オキアミ225~273mg
カツオ211mg
イワシ210mg

出典:公益財団法人 痛風財団

アレルギーのある方は注意する

自然由来の原料から抽出した成分のため、特に副作用の心配はありませんが、多量に摂取しても効果が上がるものではないので、サプリメントの目安量を守って摂取してください。

サプリメントでは、核酸をさけ白子から抽出しているものが多いため、白子アレルギーの方は控えてください。

薬やサプリを飲んでいる場合は、併用が可能かどうか、かかりつけ医に相談してからが安心です。

おわりに

ガン治療や難病の治療に役立つ核酸医薬の開発を始め、アンチエイジングや認知症などに関する研究も進められている核酸。免疫力を高めてくれたり、基礎代謝をアップさせてくれる注目の栄養素であることは間違いないです。

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