高齢者の運転免許の自主返納手続き方法をわかりやすく解説

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女性高齢者

最近、自分の運転に自信が持てなくなって運転免許証を自主返納しようかと思うんだけど、手続きはどうしたらいいのかしら?

このように

  • 自主返納の手続き方法について詳しく知りたい
  • 自主返納した人の理由が知りたい

など上記の方々はこの記事を読むことで解決できます。

介護の123編集部
介護の123編集部

この記事では、運転免許証の自主返納の経緯、運転免許を自主返納した人の理由、高齢運転者による免許の自主返納率、自主返納の年齢制限、自主返納の申請ができる人、全国47都道府県の手続き場所、代理人による免許自主返納の方法、などについてわかりやすく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

 

運転免許証の自主返納の経緯

運転免許の自主返納手続き方法

運転免許証の自主返納は1998年(平成10年)から制度化されました。経緯としては、高齢化社会に伴い高齢運転者数が増えることで高齢ドライバーによる交通事故が年々増加し、本人や家族などからの相談が多数寄せられ、高齢運転者への対策として制度化に至りました。

交通事故の理由はさまざまですが、多くは認知機能の低下によって引き起こされた事故になります。

参考 高齢者の自動車運転による交通事故が増加してる3つの原因

また認知症高齢者による自動車事故が絶えないことから2017年3月に道路交通法が改正され、危険運転のリスクがある高齢運転者に対して見直し講習や検査が設けられました。

参考 2017年3月 道路交通法が改正|高齢者認知症のポイントを解説

運転免許を自主返納した人の理由

実際に自主返納した高齢運転者の方の理由を調べてみました。その背景には、様々なきっかけや理由があります。具体的には以下になります。

  • 運転に自信が持てなくなった
  • 運転が不安になってきた
  • 本人の運転に不安を感じる家族からの相談
  • 家族を安心させたかった
  • 家族に運転できる人がいるから
  • 高齢運転者による交通事故が多発しているため
  • ブレーキとアクセルを踏み間違えたため
  • 健康のために車を辞めて歩こうと思った
  • 身体の衰えを感じ始めた(視力、判断力など)
  • 車検が切れるタイミングだったため

やはり他人を巻き込んで大事故を起こし後悔することを考えると、自主返納を選択される方が多いようです。また、自分では大丈夫と思っていても家族から不安や心配をされて返納したケースも多く見受けられました。

高齢運転者による免許の自主返納率

運転免許の自主返納件数2018 

西暦 75歳未満 75歳以上 合計
1998 2596 2596
2002 3137 4936 8073
2009 22999 28087 51086
2012 52466 65147 117613
2015 161601 123913 285514
2018 129101 292089 421190

出典 警視庁

高齢者ドライバーの免許自主返納は年々増加しており、免許返納制度が導入された1998年2596件でしたが、20年後の2018年には42万1190件の方が自主返納され20年間で約20倍以上も増えました。

介護の123編集部
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2015年の28万5514件と2018年の42万1190件を比べても、わずか3年で1.5倍も増えています。

超高齢化社会に進んでいっているため、今後さらに自主返納される方が増えると予想されます。

自主返納の年齢制限

介護の123編集部
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運転免許証の自主返納は基本的に高齢者を対象にした制度ですが、自主返納に年齢制限はありません

そのため、自分の意志により運転免許の自主返納(申請取消)を免許の有効期限内に行うと、取得中のすべての免許が取消しになります。

ただし一部のみの取消しもできます。普通免許を取消し、普通2輪を残すなど

自主返納の申請ができる人

介護の123編集部
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申請できるのは、有効期限内の免許を持っている運転者本人です。

本人が病気またはケガなどで介助なしに行動できない場合は、代理人による申請も可能です。

免許の取り消し基準に該当している人や、免許停止中の場合は申請できません。

全国47都道府県の自主返納の手続き場所

まず運転免許証の自主返納は、お住まいの管轄する

  • 運転免許試験場
  • 運転免許更新センター
  • 警察署

のどれかに行き手続きをする必要があります。

介護の123編集部
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管轄地域はさまざまですので、各都道府県の申請場所一覧にてご確認ください。現在免許証を紛失して持っていない場合は、申請場所が変更することもあります。

申請時の注意点
地域によっては警察署で自主返納をできない場合があります。また、申請場所は非常に混んでいることが予想されますので事前に時間等を確認してから行くようにしましょう。

運転免許を自主返納する手続き方法

運転免許を自主返納する手続き方法
  • STEP1
    必要なものを準備する
  • STEP2
    申請手続きへ行く
  • STEP3
    申請手続き完了

【STEP1】必要なものを準備する

返納に行き前に必要なものを準備しましょう。

  • 運転免許証
  • 運転免許証を紛失している場合は、本人確認書類(健康保険証、マイナンバーカード、パスポートなど)
 

【STEP2】申請手続きへ行く

申請場所に行き、申請窓口にある運転免許取り消し申請書を記入しましょう。

記入が終わりましたら、申請書と免許証等を提出し、手続きに従って行ってください。

 

【STEP3】申請手続き完了

申請手続きが完了しましたら最後に「申請による運転免許の取消し通知書」が交付されます。

そのまま「運転経歴証明書」を発行したい場合は初めに伝えておきましょう。また運転経歴証明書を発行するために必要なものがありますので、事前に準備が必要になります。

大型免許と普通免許など2種類の運転免許を保持していて、大型免許のみ返納する場合などの一部返納は有料の場合があります

代理人による免許自主返納の方法

代理人による申請の条件は、自主返納の申請者が、病気や負傷により病院に入院中、自宅または介護施設で療養中で介護なしでは身動きができない状態であり、申請者本人の意思確認ができる状態である場合のみです。

代理で申請できる人

  • 申請者の三親等以内の親族(同居、別居)
  • 成年後見人
  • 申請者が入院している病院職員など
  • 申請者が入居している介護施設職員など

代理人が必要な書類

  • 申請者本人の運転免許証(有効期限内のもの)
  • 委任状兼承諾書(確認書)
    申請場所である警察署、運転免許試験場に用意があるので事前に問い合わせをして用紙をもらっておくか、各自治体や警察署の免許返納に関するHPページから申請用紙をダウンロードできる場合もあります。
  • 代理人の印鑑(シャチハタ不可)
  • 代理人の身分証明書
    運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード(個人番号カード)など。※通知カードは不可
  • 申請者本人が手続きができないことを証明する書類
    医師の診断書、入院証明書、入所証明書など
  • 申請者と代理人との関係が確認できる書類
    〇親族の場合
     (運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード(個人番号カード)など)
    〇成年後見人の場合
     (後見人に関する登録事項証明書と身分証明書など)
    〇病院、介護施設職員などの場合
     (病院や介護施設が発行した身分証明書、有資格の証明書類) 
  • 申請者の住所が変更する場合
    新住所が確認できる住民票
代理人が申請するときの注意点
場合によっては申請時に自主返納の意思を申請者本人へ電話で確認します。申請者本人が取得した全種類の免許が取消になります。

おわりに

運転免許の自主返納は近年、ものすごい勢いで増えてきました。

これから自主返納をされる方は、自主返納後の車の無い生活をどうやっていくのかを事前に計画を立ててから行いましょう。

手続き場所は混んでいることが予想されますので、事前に確認しておくことが大切です。

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