介護職の夜勤手当の相場を正社員・バイト・派遣・施設別に徹底比較

夜勤手当

介護施設での仕事には欠かせない夜勤。夜の長時間勤務は「辛い」「大変」というイメージがありますが、その分の手当が付くので敢えて夜勤の回数を増やしたり、中には夜勤だけの勤務に好んで就く人もいます。

では、その夜勤手当とはどのくらいの金額なのでしょうか。

正社員・バイト・派遣によって、また施設の種類や規模によっても異なる夜勤手当の相場について調べてみました。

夜勤手当とは?

夜勤手当は労働基準法の定めはない

実はこの「夜勤手当」については労働基準法でも定められていませんし、雇用主に支払い義務はありません。

労働基準法に定められているのは、以下の2つだけです。

  1. 深夜割増賃金(深夜の時間帯に勤務した場合に通常の賃金に上乗せされる)
  2. 時間外割増賃金(規定の労働時間を超えて勤務した場合)

この①の「通常の賃金に上乗せして支払われる割増分の報酬」について、一般的に「夜勤手当」という呼び方がされているのです。

その金額は、正規職員か非正規職員によって、または資格の有無や各業態や施設で違いが見られます。

法律で定められている「時間外割増賃金」と「深夜割増賃金」

時間外割増賃金について

労働基準法では、法定労働時間(1日8時間、週に40時間)を超える時間外労働に対して2割5分以上の割増賃金の支払いを定めています

これは、正規職員でもパート・派遣などの非正規職員でも同様です。

月給制の正規職員の場合の割増賃金は「(月給ー除外賃金)÷1年間のひと月平均所定労働時間数」で計算できます。

除外賃金とは
「家族手当」「通勤手当」「住宅手当」などのほか臨時に支払われた賃金のことで、これを除いた1か月の収入を労働時間で割ると、時給で換算するといくらなのかわかります。
例)正規職員の場合
【月給24万円の正規職員(除外賃金なし・時間数150時間)】
時給 → 240,000÷150=1,600円
時間外割増賃金 → 1,600×1.25=2,000円
例)パートの場合
【時給1,000円のパート】
時間外割増賃金 → 1,000×1.25=1,250円

深夜割増賃金について

また、割増賃金には深夜業と休日労働に関するものもあります。

このうち夜勤に関わるのは深夜業の割増賃金になりますが、午後10時以降午前5時までの深夜業に対しては、時間外割増と同様に2割5分以上の支払いが定められています。

注意しなければいけないのは、時間外労働と深夜業が重なった場合、雇用主は両方の割増分を支払う必要があり、その額は通常賃金の5割以上となっています。

休日労働の賃金については時間外割増と重複することはなく、通常勤務の3割5分以上と規定されています。厚労省HP: 休日労働が深夜業と重なった場合は、3割5分と2割5分を合わせて、6割増し以上の賃金を支払うこととされています。

参考 厚労省:法定労働時間と割増賃金について

正社員・派遣・パート・バイトの夜勤手当相場

介護職の基本給は他業種に比べ安いと言われているので、夜勤手当の額が手取り額を大きく左右することになります。

2017年に医労連の行った介護施設の夜勤実態調査によると、正規職員の夜勤手当は平均5000~7000円、非正規職員では6000~8000円ほどとなっています。

2交替夜勤の手当額平均

業態正規職員非正規職員
特養5,913円5,918円
老健7,068円7,177円
グループホーム5,565円8,386円
小規模多機能型5,643円7,322円
短期入所6,784円6,492円
看護小規模多機能型5,700円6,200円

*非正規職員の夜勤手当は支払い方法が多様なので参考値

参考 医労連

業態により多少の差はありますが、多くは5000円~6000円が相場となっているようです。

例)正規職員の場合
【月給24万円の正規職員(除外賃金なし・時間数150時間)】
時給→240,000÷150=1,600円
深夜割増賃金→1,600×1.25=2,000円
・割増賃金分→2,000ー1,600=400円
・1回の夜勤当たり深夜業7時間分の割増賃金2,800円
休憩時間分を引いた金額以上の額が、通常の賃金(給与)に上乗せされていれば、正しく支払われているということになります。
例)パートの場合
【時給1,000円のパート2交替勤務(17時から翌朝9時までの16時間)】
・17時~22時まで(5時間)=5,000円
・22時~翌朝5時まで(7時間)=深夜割増賃金→1,250円×7時間=8,750円
・5時~9時まで(4時間)=4,000円
合計17,750円の報酬になります。
休憩時間1~2時間分の賃金を差し引いても夜勤1回で15000円以上

介護職員の情報交換サイトなどでは、1回の夜勤手当が1000円台だったり、無しというところも見受けられますが、そのような場合、時間外割増賃金や深夜割増賃金が正しく支払われていない可能性もありますので、いま一度確認してみましょう。

雇用形態・介護施設別に夜勤手当を比較

雇用形態・介護施設別に夜勤手当を比較

ここでは、前項と同じく「2017年介護施設夜勤実態調査」の結果から抽出した2交替夜勤の手当額を、雇用形態や施設別に比較してみました。

この実態調査での割増額の算出については、基本時給額を統一して計算、また非正規職員の賃金は2交替夜勤での賃金支給方法が多様なために、表の金額は参考値となっています。

表からもわかる通り、夜勤手当の額は雇用形態や施設の種類などによってかなりの幅が見られ、特に小規模多機能型の正規職員では、最低額と最高額に3倍以上の違いがあることがわかります。

施設の種類ごとの賃金相場を知って、働きに見合った賃金の職場を選ぶことが大切です。

正規職員の夜勤手当(最高額・最低額)

業態最高額最低額
特養7,457円4,600円
老健10,600円4,515円
グループホーム9,000円3,000円
小規模多機能型10,600円3,000円
短期入所10,600円4,579円
看護小規模多機能型8,000円5,000円

非正規職員の夜勤手当(最高額・最低額)

業態最高額最低額
特養10,600円4,600円
老健10,600円4,515円
グループホーム20,000円3,354円
小規模多機能型16,000円4,653円
短期入所10,600円3,354円
看護小規模多機能型8,000円5,000円

非正規職員の小規模多機能型やグループホームの金額が、同様の正職員の賃金額を大きく上回っているのは、時間給などとあわせて夜勤1回に支払われる日当であることが理由と思われます。

夜勤手当が高い職場で働こう

夜勤手当が高い施設を比較

2交替夜勤の場合の夜勤手当の平均額(2017年介護施設夜勤実態調査による)は以下の通りです。

平均して夜勤手当の高い職場は、正規職員では老健、短期入所で、非正規職員ではグループホーム、小規模多機能型と続きます。

正規職員の夜勤手当平均額

非正規職員の夜勤手当平均額

また、求人を見る際に注意したいのが夜勤手当額の内容です。

▼夜勤手当の支払い内容

  • 夜勤1回の手当額が決められている「一律額」
  • 「一律額+割増額の支払い」
  • 一勤務当たりでの「日給払い」

そのため記載されている「夜勤手当」の金額が、一律額なのか、またはその額に別途割増賃金が加わる一律額+割増賃金なのか、それらと通常賃金をすべて含めた日当なのかによって、高い・安いも変わってきます。

それを踏まえて賃金や仕事内容、勤務時間を比較し、より高い手当のあるところを選ぶのが良いでしょう。

おわりに

介護の仕事を選んだひとには、人の役に立つ仕事にやりがいを求めて、という思いが多かれ少なかれあると思います。

高齢の利用者さんにとって介護職員は、家族よりも長い時間をともに過ごす人にもなり得るので、職員自身が良い状態で仕事をすることが、利用者さんのためにもなりますが、やりがいやモチベーションを保って良い仕事を続けるには、仕事に見合った手当も必要です。

確かに業務が大変な施設であるほど、夜勤手当も高い傾向がありますが、低い金額の施設での仕事は楽、ということでもありません。

今勤めている職場の手当てが、自分の仕事に見合わないものなら、より金額面で評価してもらえる職場への転職も考えてはいかがでしょうか。

▼転職エージェントに無料相談でホワイト企業に転職できる!
必見!介護・福祉業界で転職をお考えの方

求人誌よりも介護求人が圧倒的に多い!
人間関係の良い職場へ転職できる!
相談から転職まで利用は全て無料!
さらに無料で資格取得もできる!
未経験・無資格でも働ける職場が見つかる!
自分の条件に合った職場に就ける!

▼元・介護職員が選んだ人気の異業種がわかる!
介護職を辞めたい方、必見!おすすめ異業種15選

人気の異業種がすぐわかる!
介護より待遇の良い職場が見つかる!
年収が1.5倍以上増える!
決まった休日が取れる!
ストレスから解放される!
人間関係の良い職場に転職できる!
将来性のある職場が見つかる!
自分の条件に合った職場がある!

介護職員の悩み
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
この記事が気に入っていただけましたら、シェアをお願いします
介護の123
タイトルとURLをコピーしました