親が認知症で対応に困ってる。何か良い接し方ってあるかな?
このように
- 認知症ケア・ユマニチュードについて詳しく知りたい
- 認知症の方の対応に困ってる
など上記の方々はこの記事を読むことで解決できます。
この記事では、認知症を理解する、認知症ケア・ユマニチュードとは、介護者の為のユマニチュードの効果、などについてわかりやすく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
認知症を理解する
認知症になってすぐに何もできないのではなく、初期であれば本人は以前と違うことを感じています。
認知症と診断され、暴言や暴力、徘徊などの症状が現れると介護する家族にとっても対処法がわからずストレスが溜まりますが、本人も病気に対する不安やどうしようもない悲しみを抱えています。
認知症になっても、同じ人間であることに変わりはないということを理解しましょう。
認知症ケア・ユマニチュードとは
新しい認知症ケアのメソット(手法)が注目されています。「人とは何か?」が基本概念の「ユマニチュード」、それは認知症と言っても同じ人間だということを突き詰め、フランスの介護専門家が開発しました。
親子や夫婦であっても、個人を尊重する接し方でお互いの信頼関係を築くことで、手助けが欲しいことなど本心を隠さずに訴えることが出来ます。
認知症になると、もの忘れといった記憶障害がありますが、悪い嫌な感情は残っています。
対策としては、出来るだけ笑顔で接するようにします。
【1】接し方のコツは、目線を合わせて話すこと
自分には敵意がなく仲間であり軽蔑していないことを理解してもらう為に、同じ目線の高さで話すことが介護の基本動作です。
目線は気持ちを表すもの、認知症の人は、相手から見られていないと自分が存在していないと感じるようです。
逆に、本人の目線を見ることで、家族に対して攻撃的になっているか、軽蔑しているかを理解しやすくなります。
【2】接し方のコツは積極的にスキンシップ
スキンシップはとても大切で、触られることで安心します。無理やり腕を掴んだりする【点】ではなく【面】で触るようにします。
背中などを広い範囲でゆっくりと優しくさすったり、頭をなでたり、優しくされれば嬉しいという感情が残り、すぐそばにいると安心します。
【3】接し方のコツは丁寧な言葉使い
あくまでも個人の尊重が大切で、見下しているような言い方や否定は控えます。出来るだけポジィティブな言葉を使って優しく話しかけるようにします。
時には同調したり誘導したり相手の気持ちに寄り添うことも必要で、バカにしたり軽蔑していないことを理解してもらうようにします。
【4】接し方のコツは立位の援助
寝たきりの生活にならないように、出来るだけ自分の足で立ってもらい、自立した生活を送れるようにします。
そうすることで、人として生きていることを実感出来るとともに、心も体も健康になり、筋力も維持され寝たきりになりにくくなります。
介護者の為のユマニチュードの効果
介護する家族にとっては、日々変化する認知症に様々な対処法を考え、その症状に一喜一憂しながら、イライラが募り怒るようになります。そういった介護者の行動が、患者本人にも影響し、暴言や暴力などを助長するとも言われています。
優しく声を掛けたり、優しく背中をさすってあげたりといった接し方をすることで、介護する家族の心も穏やかになり、患者本人の心も和らぎ心が開かれます。
心が開かれればお互いに寄り添うことが出来、介護の負担も減ります。ユマニチュードの実践は介護する家族にも効果があると言われています。
おわりに
介護は長期にわたり、介護する家族の負担やストレスも計り知れないものがあります。しかし、認知症だからとすぐに何もできなくなったり、すべてを理解できないわけではありません。
認知症は脳の病気であることを理解し、出来ることはなるべく自分で出来る環境を工夫し、人格を尊重する接し方を心がけるようにしましょう。