介護職員がいじめ・嫌がらせを受けた時の退職方法・不利にならない辞め方を徹底解説

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女性介護士

暴言を言われていじめられてるから辞めたい。

男性介護士

無視や嫌がらせをされてるので有利に退職する方法を知りたい

上記のようにいじめを受けて退職する際に不利にならないように辞めたい方はこの記事を読むことで解決できます。

介護の123編集部
介護の123編集部

この記事では介護職員がいじめ・嫌がらせを受けたときに不利にならず、有利に退職できる方法、退職させてもらえない時の対処方法、いじめによる退職時のQ&Aについてわかりやすくまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。

不利にならないイジメでの退職方法

  • 【STEP1】
    退職の申し出
  • 【STEP2】
    退職日までの接し方、引き継ぎ
  • 【STEP3】
    有給休暇を消化する
  • 【STEP4】
    退職日・返却
  • 【STEP5】
    失業保険の給付を受ける
  • 【STEP6】
    労災申請をする
介護の123編集部
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いじめや嫌がらせを受けたときに不利にならない退職方法について1つずつご説明します。

【STEP1】退職の申し出

退職の申し出

いつまでに退職届を出せば退職できるかですが、基本的に労働者がいつ退職するかは法律上は自由ということになっています。

ただ、民法の規定では雇用期間の定めのない雇用契約(一般的な正社員)の場合、労働者が退職を申し出てから2週間を経過すれば労働契約は終了するとされてます。
(就業規則で退職の申し出時期について規定がある場合でも、法律が優先されるので、最低2週間前に申し出れば退職が可能です)

介護の123編集部
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一般的に退職希望日の1~3ヶ月前くらいに意思表示をすることで雇用側にも新たな人員を雇用したり引継ぎの時間も取れるので退職しやすくなります。

どうしても「今すぐ辞めたい」「明日から会社に行きたくない」という方は退職代行サービスの利用をおすすめします。多少お金はかかりますが確実に即日退社が可能です。
参考 退職代行サービスはこちら

【STEP1-1】退職理由の伝える時に気を付けること

退職することを上司に伝える時は注意が必要です。伝えた途端、態度が急変し引き止められたり、さらに嫌がらせをされる恐れがあります。

そのため、以下のようなポジティブな理由を伝えましょう。

  • やりたいこと(仕事など)が見つかった
  • 家庭の事情(介護、子育て、引越しなど)

引継ぎに必要な期間などを先に上司と話し合い、なるべく職場に無理がかからない退職時期を決定して、それに合わせて退職届を提出します。

退職届は会社に用意されていると思いますが、もしも無い場合は以下を参考に書いてください。

参考 退職届の書き方

 

【STEP2】退職日までの接し方、引き継ぎ

引き継ぎ

退職を申し出て退職日が決まれば、いじめた相手を含む同僚に退職を知らせることになるでしょう。

介護の123編集部
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悔しい思いもあるでしょうが、おどおどしたり逆に感情的になっては相手の思うつぼです。退職日まであくまで落ち着いて挨拶回りをして平静に大人の対応で接するようにします。

仕事の引継ぎに関しては、後任の人に業務の中で伝えていくか、まだ新しい職員が決まっていないなら、引き継ぐ必要のある業務やその詳細について書いておき、決まり次第渡せるようにしておくとスムーズでしょう。

 

【STEP3】有給休暇を消化する

有給休暇

介護の123編集部
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会社の規定などにより、申し出から退職までの日数が思いのほか長くなってしまう場合があります。引継ぎに必要な日数は考慮するとしても、有給休暇が残っている場合は必ず消化するようにしましょう。

通常の労働者の付与日数
継続
勤務年数
6ヶ月 1年
6ヶ月
2年
6ヶ月
3年
6ヶ月
4年
6ヶ月
5年
6ヶ月
6年
6ヶ月以上
付与
日数
10日 11日 12日 14日 16日 18日 20日
労働基準法では
勤続6ヶ月以上の正社員と、パート・アルバイトなどでも6ヶ月以上・週30時間以上勤務している労働者は、年間10日以上の有給休暇が与えられることになっていて、これ以下の勤務日数・時間の労働者も、労働日数に応じた有給休暇が与えられることになっています。

上司に有給休暇の取得申請をします。

万が一、忙しい・人が足りないので無理などと言って拒否されたとしても法律上は「会社は有給休暇の申請を拒否することはできない」ことになっていますのでその旨を伝えて必ず有給休暇を取るようにしましょう。
 

【STEP4】退職日・返却

雇用保険被保険者証

介護の123編集部
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職場から貸与・支給されていたもので、返却の必要があるものは退職日までに返却し、退職後の失業保険の手続きなどに必要な証明書等も受け取れるように事務担当に確認しておきましょう。

【返却するもの】
・制服
・社員証
・健康保険証
・名刺
・社内業務データ・書類
【受け取るもの】
・雇用保険被保険者証
・離職票
・退職証明書
・年金手帳
・健康保険資格喪失証明書
・源泉徴収票(後日郵送になる場合もあります) 
 

【STEP5】失業保険の給付を受ける

失業保険 受給

介護の123編集部
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会社で雇用保険に加入している場合、失業保険を受給することができます

失業保険とは、会社都合退職・自己都合退職にかかわらず、次の仕事が見つかるまでお金が貰える制度です。

【STEP5-1】必要書類一式

そのほか通常の給付手続きでも必要な書類は以下の通りです。

  1. 雇用保険被保険者離職票(1、2)
  2. 個人番号確認書類
    (マイナンバーカード、通知カード、個人番号の記載がある住民票のうち1種類)
  3. 身元確認書類
    運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカード、写真付き資格証明書などのうち1種類
    または
    公的医療保険の被保険者証、児童扶養手当証書などのうち異なる2種類(コピー不可)
  4. 写真2枚
  5. 印鑑
  6. 預金通帳またはキャッシュカード(本人名義)

参考 ハローワーク(特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲)

【STEP5-2】会社都合退職・自己都合退職で失業保険の受給条件が変わる

介護の123編集部
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会社から渡される雇用保険被保険者離職票に「会社都合退職」「自己都合退職」どちらで書かれるかによって退職してからハローワークで失業保険を受給する時の条件が変わってきます。

  会社都合退職 自己都合退職
待機期間 7日間 7日間
失業給付金
最短支給開始日
待機期間
終了後すぐ
3ヶ月後
失業給付金
支給日数
90日~330日 90日~150日
失業給付金
最大支給額
約260万円 約118万円
国民健康保険税 最大2年間軽減 通常納付

【STEP5-3】いじめによる退職は特定受給資格者に該当する

特定受給資格者とは、会社都合退職(倒産・解雇等)の理由により再就職の準備をする時間的余裕なく離職を余儀なくされた者のことです。

失業保険の給付では、会社の倒産やリストラ等で「離職を余儀なくされた人」については特定受給資格者として、一般の離職者と比較して手厚い給付日数となることがあります。

この「特定受給資格者」には『上司、同僚からの故意の排斥または著しい冷遇もしくは嫌がらせによって離職した者』(つまり、いじめやパワハラ等で離職した人)も含まれています。

介護の123編集部
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いじめにより自己都合扱いで退職しても、ハローワークで認められれば、「特定資格受給者」として処理してもらえる可能性があります。ただし、いじめがあったという証拠が必要になってきますので、いじめの証拠を集めておくことが重要です。

 

【STEP6】労災申請をする

労災

いじめによる心身の不調や疾患で、治療を受ける場合は労災を申請し、療養費を請求します。

介護の123編集部
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労災申請は、会社に在籍中、退職後、どちらでもすることが可能です。しかし、申請には期限がありますので注意してください。

療養(補償)
給付
療養にかかる費用を支出し日ごとに請求権が発生 その翌日から2年
休業(補償)
給付
療養のため賃金を受けない日ごとに請求権が発生 その翌日から2年
障害(補償)
給付
傷病が治癒した日の翌日から5年、障害年金前払い一時金の場合は2年
介護(補償)
給付
介護を受けた月の翌月の1日から2年

精神的な疾患も身体のケガ等と同様に、業務を理由として発症したことが認められれば、給付を受けることができ、退職後も生活の不安なく休養・治療することができます

労働災害による疾患やケガの治療には、診察の際に労災であることを伝え、労災保険指定医療機関を受診すると医療費の負担はありません。

指定外の病院の場合は一旦治療費を負担しますが、労災を申請後、治療費の給付を受けることになります。

参考 介護職員がうつなどの精神疾患で退職する場合の労災申請方法

退職させてもらえない場合の対処方法

上司から無理な引き止めに遭ったり、なかなかやめさせてくれないケースもあるかと思います。

そこで退職させてもらえない場合の最終手段としていくつかの対処方法をご紹介します。

【方法1】労働基準監督署に相談する

労働基準監督署

労働基準監督署は労働基準との遵守において各企業を監督する機関になります。

労働基準監督署に相談できる内容は以下になります。

  • 労働条件
    労働時間、賃金、解雇、退職金など
  • 労災保険
    業務中のケガ、通勤退勤時のケガなど
  • 安全衛生
    労働災害防止、職業性疾病防止など
介護の123編集部
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上記に違反している可能性がある会社には立ち入り調査が行われ厳しいチェックが入ります。その際、法令違反が見つかった会社は是正勧告(行政指導)を受けることになります。

参考 労働相談ほっとライン

【方法2】弁護士に相談する

弁護士に相談する

弁護士に相談することで労働基準法や民法など退職に関わる法的なアドバイスを受けることができ、円滑に退職までのサポートをしてくれます。

弁護士に相談することで具体的には以下のことをしてくれます。

  • 会社から損害賠償請求された時の交渉
  • ハラスメントの慰謝料請求の交渉
  • 未払い給与(残業代、退職金等)の支払い交渉
  • 有給を取得させない場合の取得交渉
  • 離職票、源泉徴収の交付交渉
介護の123編集部
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一般的に弁護士に相談すると30分5,000円ほどかかりますが、国によって設立された法テラスでは無料相談が可能ですのでおすすめです。(着手金は別途必要になります。)

参考 法テラス

【方法3】退職代行サービスを利用する

退職代行ガーディアン

退職代行サービスとは、退職の意思を上司や会社に伝えられない方の代わりに会社へ話をして、あなたが出勤することなく円満退職できるサービスです。

「このまま会社へ行かずに辞めたい」「上司に退職を言い出せない」など、円満かつ確実に会社を辞めることができます。

介護の123編集部
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私のおすすめ退職代行サービスは「辞めるんです」です。他社との大きな違いは、料金が業界最安値の27,000円、さらに支払いは後払いOKで追加費用も無し。つまり料金はあなたが無事に退職できてからの支払いで良いため安心して任せることができます。また退職代行件数は7,000件以上、退職成功率は100%と豊富な実績があるので、利用者の満足度が非常に高いのが特徴です。相談は24時間365日LINEにていつでも受付中です。

「退職代行サービス辞めるんです」では以下のサポートを受けることができます。

  • 業界最安値27,000円(税込)追加費用なし
  • 料金は退職届が受理されてからの後払いでOK
  • 24時間365日LINE、メール、電話にて無料相談
  • 出勤することなく即日円満退職可能
  • 会社と直接のやり取り一切不要

参考 「退職代行サービス辞めるんです」はこちら

いじめによる退職時のトラブルQ&A

いじめによる退職時のトラブルや対処法

Q.退職の申し出を断られたら?

申し出から実際に退職が可能な時期については、年俸制や契約社員などの雇用形態や給与体系・会社の就業規則によって異なる点はありますが、退職そのものは本人が申し出れば認められるもので、会社が断れるものではありませんし、就業規則よりも法律が優先します。

しかし退職を申し出た段階で「辞めさせない」と言われたり、申し出るべき上司がいじめの加害者で退職届を受け取ってもらえない場合は、郵送するという方法もあります。

介護の123編集部
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どのような郵便をいつ送ったかを公的に証明してくれる「内容証明郵便」で退職届を送って、配達証明を取るようにし、退職の意志を示した証拠を残すようにします。

Q.引き留められたら?

人手不足の介護職では、「後任が決まるまで」と引き留められることが多くありますが、それは会社の都合なので、責任を感じて待つ必要は全くありません。

退職日を決めたら、後任の有無に関わらず退職できるよう、引き継ぐ内容を書面に残しておくなど準備をしておき、その日には確実に退職する意志を強く持ちましょう。

Q.必要な書類を渡してくれなかったら?

労災の申請や雇用保険手続きに、会社が非協力的で必要な書類を交付してくれない場合があります。

労災申請
書類に会社の記入欄はありますが協力を拒否された旨を記載すれば、会社に記入してもらわなくても提出可能です。
雇用保険手続き
会社から離職票が交付されない場合はハローワークに問い合わせることで対応してもらえるようです。

Q.いじめや嫌がらせが悪化したら?

退職を決めたことで、いじめが悪化する場合があります。

嫌味や無視などは「もう辞めるんだから」と思って受け流すこともできますが、私物を壊されたり盗まれる、暴言・暴力については証拠を取って、すぐに警察に被害届を出しましょう。

いずれにしろ辞めるのですから遠慮することもありません。

介護の123編集部
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「辞めたら損害賠償請求する」などといった会社からの脅しについては、労働者側にその義務が無いことがほとんどです。

心配な場合は、「労働基準監督署の綜合労働相談センター」など、労働問題の相談窓口に相談してみまし
ょう。

参考 厚労省(総合労働相談センターのご案内)

おわりに

ストレスが多い介護職で、職場いじめは多いと言われていますが、いじめのある職場環境は決して当たり前ではなく改善されなければなりません。

いま職場いじめに遭っているという介護職の方は、心身の健康を守るためにも退職し、ぜひ自分を生かせる新しい環境で働くことをおすすめします。

 

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